エコフレンドリーなダイレクトメールの作り方|DM発送でSDGsに貢献
2024.12.25ダイレクトメール
国連では、気候変動や環境保全の問題に取り組む必要があるため、2030アジェンダ内で「SDGs」を提唱しました。日本もSDGsの対象国となっており、掲げられた目標を実現するための取り組みを実施している企業が多くあります。
SDGsの目標達成のため重要とされているのが「エコフレンドリー」という考え方です。
紙媒体を送付するダイレクトメール(以下DM)も、用紙やインクなどを工夫することで、エコフレンドリーを実現でき、SDGsへ貢献することが可能です。本記事ではそんなエコフレンドリーなDMの作り方について解説します。
目次
エコフレンドリーとは?
エコフレンドリーとは、環境にやさしいという意味合いで使われる言葉であり、環境問題を経済的に解決する意味が込められています。
私たちは生活を送るうえでさまざまな地球資源を消費しますが、その結果自然を破壊したり、生態系に影響をおよぼしたりします。自宅や外出時など、何かを消費する際に環境への配慮を含んだ行動をすることで、資源のムダな消費を抑えられるでしょう。限られた資源を必要なときに必要なだけ使おうということが、エコフレンドリーの根幹にあるといえます。
サステナブルとの違い
エコフレンドリーと混同されがちな言葉として、同じく環境に配慮した意味合いを持つ「サスティナブル」が挙げられます。サステナブルは未来のために繫栄する経済を維持するとともに、地球の資源を枯渇させない選択を目指します。
一方、エコフレンドリーは環境への有害な影響を最小限に抑えることが目的となります。
上記より、サステナブルは環境を軸としており、エコフレンドリーは私たちの生活を軸とした考え、といった点が異なるといえます。
企業がエコフレンドリーな製品や素材を取り入れるメリット
では、企業がエコフレンドリーな製品を取り入れることでどのようなメリットを得られるのでしょうか。
SDGsに貢献できる
SDGs(Sustainable Development Goals)は、2015年の国連サミットで採択された国際目標です。
恒久的な経済活動だけではなく、先述した自然環境の維持なども目的に含まれており、世界各国が取り組むことで実現を目指します。
エコフレンドリーな製品や素材の採用は、SDGsの目標達成に寄与しており、企業も価値向上のために実践しています。
SDGsで提言されている各目標の中でも、特にエコフレンドリーと関わりの深いものを4つを抜粋してご紹介します。
目標12.つくる責任 つかう責任
たとえば、日本の学校の給食でも、児童や生徒1人あたり、1年間に約7.1kgの食べ残しがあるといわれています。必要以上のものを提供した場合、消費者は不要なものを捨てることから、多くのムダが発生している状態といえます。
そのため、つくる側は必要な分だけつくり、つかう側は必要量だけ購入する必要があるのです。一人ひとりが最適な量だけ製造・購入することで、資源ロスや無駄遣いを防ぐことができます。
目標13.気候変動に具体的な対策を
現在、世界中で気候変動が発生しており、熱帯夜については1910年からの30年間の平均の約2.8倍となっています。暑い日にはエアコンを使うと思いますが、エアコンのなかにはオゾン層を破壊する成分が含まれていることがあるのです。
こちらの目標では、気候変動への対応を国の政策や戦略、計画に入れて改善することになります。
また、森林伐採などにより温暖化の促進も要因として考えられており、効果的な計画の立案や管理も求められます。
目標14.海の豊かさを守ろう
私たちが使っているペットボトルやビニール袋は、実は年間1,000万トン以上が海に流れていることをご存知でしょうか。流れ出たこれらの資源は潰瘍ゴミや富栄養化のほか、海洋生物が誤飲することにより数を減らすなどが考えられます。キレイな海に戻すためには海の浄化による沿岸と生態系の回復が必要であり、そのための対策が必要となります。
また、漁業についても必要量だけ収穫し、取りすぎを助長するような漁業には補助金の禁止などで対処しています。
目標15.陸の豊かさも守ろう
陸地では人だけではなく、鳥類や哺乳類、両生類、樹木といったさまざまな生命体が生活を送っています。
たとえば、私たちの生活圏を広げるために山間部を開拓すると、その分だけ樹木が減ってしまうのです。樹木は温暖化抑制に大きな働きをすることから、過度な伐採は温暖化を促進する要因となります。生態系が崩れると私たちの生活にも大きな影響をおよぼすため、共存できる環境を維持・改善しなければなりません。
参考ページ:国際連合広報センターホームページ「SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン」
社会からの信頼を得られる
環境に配慮したサービスを実践することで社会からは「SDGsに貢献している企業」と認識され、企業は社会からの信頼を獲得し、企業価値の向上と成長にもつながります。これを「CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任」といいます。
コストを削減できる場合がある
ものを必要以上に購入するとその分だけ環境破壊が進行するだけではなく、ムダな出費も発生します。
100個で良いものを120個購入すると、20個分ムダなコストを消費し、環境が破壊されているといえます。
企業がエコフレンドリーの考え方を取り入れ、必要なものを必要なだけ購入するようにすることで、コストの削減につながるでしょう。
エコフレンドリーなDMの作り方
エコフレンドリーなDMは受け取った人に「環境に配慮した企業なんだ」と、ポジティブな印象を与えます。
下記はエコフレンドリーなDMを作る際に、考えておくべき・工夫するべき要素です。
用紙を工夫する
エコフレンドリーなDMを作るには、用紙を工夫しましょう。
たとえば再生紙を用いたものは自然に配慮したDM等が挙げられます。再生紙は古紙パルプを原料に作られた用紙であり、技術の発展により普通紙に近い仕上がりとなっています。
ほかにも、バナナの茎から作られた繊維や石灰石などを原材料とした用紙や、竹やバイオマスを活用した資材なども登場しています。どれも環境に配慮した素材となっているため、DMに用いることでエコフレンドリーな取り組みを実践していることをアピールできます。
インクを工夫する
エコフレンドリーなDMでは、インクを環境に配慮したものへ変更するのも効果的です。
たとえば、近年は純正品のカートリッジをクリーニングし、インクを充填して再利用する「再生インク」と呼ばれるインクが広く利用されています。ムダなゴミの排出を減らせるため、エコフレンドリーな取り組みの一環として利用している企業は多いです。
封筒を工夫する
最後は封筒です。
書類を封入する袋については、環境に配慮した「バイオマスCPP袋」や竹材を使用した封筒が採用されるようになりました。どちらも植物由来の原料を活用することで、限られた資源である石油の節約や地球環境に影響を与える二酸化炭素の排出削減などに貢献しています。
それぞれ、DMや封筒の印刷を依頼する際に印刷会社やDM発送代行業者へエコフレンドリーな素材で作成したい旨を伝えると複数の素材を提案してもらえますので、見積依頼時に相談してみるのがおすすめです。
おわりに
今回は、エコフレンドリーの概要とDMで実践するための方法を解説しました。
エコフレンドリーは、SDGsの目標達成のためにも重要とされている考え方です。DMにおいても中身の用紙だけではなく、インクや封筒にエコフレンドリーな素材を使用することで、環境への負担を軽減できます。
発送代行歴20年のディーエムソリューションズはお客様がお持ちの資材を御支給いただくことも可能ですし、指定の用紙で印刷からご依頼いただくことも可能です。
エコフレンドリーなDMも低コストでご発送いただけますので、コチラからお気軽にお問い合わせください。
小山咲
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