【例文・デザイン例あり!】学習塾・予備校業界での効果的なDM作成方法

2024.03.06 2021.05.18事例・効果測定
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学習塾・予備校業界での効果的なDM_TOP

学習塾・予備校業界での効果的なDM_TOP

現在ではインターネット、とくにスマホの普及により、塾・予備校業界でもWebでの生徒集客が当たり前になっています。しかし、「ホームページへのアクセスや資料請求は増えているけれど、新規生徒獲得にはつながっていない」とお悩みの方も、意外と多いのではないでしょうか?

この記事では、塾・予備校がダイレクトメール(以下:DM)を活用するメリットから、効果を上げるためのノウハウまで、他社事例を挙げながら具体的に紹介します。コピーの例文やデザイン例も豊富なので、制作のアイデアにお困りの方も参考にしてください。

塾・予備校業界におけるDM活用のメリット

塾・予備校業界におけるDM活用

塾・予備校業界におけるDM活用

塾・予備校の生徒集客でDMを活用するメリットは以下の3つです。

1. ターゲットにダイレクトに届く
2. 保存率・記憶定着率が高い
3. 行動喚起力に優れている

1. ターゲットにダイレクトに届く
DMは、認知拡大の面では折込チラシや看板広告に劣りますが、ターゲットの手元にダイレクトに届けられるというメリットがあります。また、一般的に閲読(開封)率はEメールより高く、チラシや看板広告と比べて豊富な情報量を伝えることもできます。

2. 記憶定着率が高い
紙のほうがデジタルよりも内容が記憶に残りやすいという研究結果※があります。そのため、Webでのアプローチよりも、必要なときに思い出してもらいやすい、検討のテーブルに上げてもらいやすいというメリットがあります。
※参照:Readers absorb less on Kindles than on paper, study finds (英・ガーディアン紙)

3. 行動喚起力に優れている
DMの一番の魅力は行動喚起力です。一般社団法人日本ダイレクトメール協会の「DMメディア実態調査2018」では、本人宛のDMを受け取った人のうち、来店・購入・ネット検索などの行動をとった比率は24.0%という調査結果も発表されています。

以上のような特性から、多くの塾・予備校が、折込チラシや交通・看板広告、あるいはWeb広告などで認知拡大を図りつつ、無料体験授業や入会金不要などのオファーをつけたDMでコンバージョンを獲得するという戦略をとっています。

塾・予備校DM成功のためのポイント5選

続いて、DMの開封率・反響率を上げるコツや、効果的な活用法を5つ紹介します。

キャッチコピーの例文

キャッチコピー

キャッチコピー

DMにおいてキャッチコピーは、開封率・反響率アップのための重要な要素です。

ただし、知名度の高い塾・予備校は別にして、「君の夢をかなえる場所」「自分を信じよう」などの、抽象的で、どの塾にも使えそうなコピーでは効果は期待できません。また、「お子様をわかるまで指導します」のような、思わず「本当かい?」とツッコミたくなる美辞麗句も同様です。

効果的なキャッチコピーをつくるポイントを、例文とともに3つ紹介します。

・ターゲットを絞って競合と差別化する
「勉強が苦手な子専門の個別指導塾」
「〇〇高校を目指している△△中学3年生へ」
「いまの塾を変えたいと考えている方へ」
「中高一貫校生も塾に通うべき?と悩んでいる保護者の方へ」

・数字を使って通塾のメリットを具体的にアピールする
「3か月で平均点を〇〇点アップさせる勉強法とは?」
「月額9,800円(税別)から受講できる!」
「残り〇〇日で難関大学に合格する!」

・続き(DMの中身)への興味を喚起させる
「私がE判定から〇〇大学に合格した理由」
「なぜ、〇〇高校の△人に1人が××塾に通うのか?」

キャッチコピーでもっとも大切なのはターゲット目線です。生徒や保護者に「この塾を選んだ理由」や「入塾して良かったこと」などを聞いてヒントにするのも良いでしょう。

マンガで興味を惹きつける

マンガDM

マンガDM

ターゲットが保護者ではなく、子どもや学生の場合に有効なのが、マンガを使ったDMです。某通信教育のDMでもおなじみの手法ですが、塾・予備校のDMでもチラホラ目にします。

マンガを使うメリットは、とにかく興味をもってもらいやすいこと。制作に手間やコストはかかりますが、その分、実施している競合も少なく、差別化にもつながります。

塾の特徴や強みをすべてマンガで説明するのも良いですが、上の例のように、開封率を上げるために封筒や圧着DMの外面にだけマンガを使い、中へ誘導するのも一策です。

優待券で「特別感」を演出する

優待券

優待券

日常生活で、「他の人には秘密なんだけど、あなたにだけ特別に教えてあげる…」と前置きされると、いつも以上に話に惹きつけられますよね。

このような“特別感の演出”は、DMでも開封率や反響を上げるための大切なポイントです。具体的には、「このDMは誰にでも送っているのではなく、限られた特別な方にお届けしています」とアピールすること。

塾・予備校DMでは、上のイラストのような無料講座(授業)優待券がよく活用されています。ターゲットの属性に応じて、「成績優秀な方へのご案内です」のようなより限定感のある文言を添えると、さらに効果が期待できます。

生徒の声で共感を呼び起こす

生徒の声

生徒の声

どんなに講師のレベルが高くて、校舎に最新設備がそろっていても、スペックだけをアピールしていてはなかなかターゲットに響きません。また、合格実績ももちろん重要ですが、ある程度の規模の塾・予備校になるとほとんど大差はないので、それほど比較の要素になっていないのが実情でしょう。

マーケティングには、「反響を増やすためにはスペックよりもベネフィットを伝えよ」という鉄則があります。ベネフィットとは、その商品・サービスを使うことでユーザー(ターゲット)に訪れる良い変化や未来のこと。そして、塾・予備校のDMで、ベネフィットを伝えるのに適しているコンテンツが生徒の声です。生徒の声だけで冊子をつくり、DMとして見込み客に届けている予備校もあります。

生徒の声のポイントは「具体的」に書くこと。「嬉しかった」「良かった」といったぼんやりした表現では、何も伝わりません。テストの点数や偏差値などの数字を使うことはもちろん、エピソードにも具体性は必要です。次のような構成で書くと、読み手を惹きつける生徒の声になるでしょう。

その塾・予備校へ通う前の状況や悩み

その塾・予備校を選んだ理由

その塾・予備校に通ってからの変化

ターゲットの共感を呼び起こし、「自分も〇〇さんのように、この塾に入ってがんばるぞ!」と感じてもらえるような声が理想的です。

ニュースレターで関係を構築する

ニュースレター

ニュースレター

ニュースレター(会報誌)は、マーケティングにおいて、顧客の囲い込みやファンづくりに効果を発揮するツールです。毎月、授業料の明細書と一緒に送って、保護者との関係づくりに活用している塾・予備校が多いようですが、なかには資料請求や体験授業参加後に入塾につながらなかった見込み客に発送するなど、新規開拓ツールとして利用しているところもあります。

ニュースレターを制作する際のポイントは、ただの「塾・予備校からのお知らせ」にならないように意識することです。堅苦しい内容では良好な関係構築が期待できません。大切なのは親近感。一般的なのは以下のようなコンテンツです。

・進学情報・アドバイス
・テスト・行事などのスケジュール
・生徒紹介、卒業生レポート
・講師、スタッフ紹介(趣味など、パーソナルな情報も)
・塾頭のコラム、メッセージ

デザインはそれほど凝る必要はありません。大手塾のニュースレターには雑誌とみまがうような体裁のものもありますが、A4サイズ1枚でも、手書きでも大丈夫です。それよりも生徒への愛情や想いが伝わる内容であること、そして継続的に届けることが大切です。

おわりに

学習塾・予備校の集客施策において、DMはターゲットに行動を促すための重要なツールです。この記事では、そのDMの効果を上げるポイントや活用のコツを紹介してきました。

DMは実施ごとに効果を検証し、課題を洗い出し、次回の改善につなげることで、徐々に反響を増やしていくことができます。下記の記事では、そうした施策に欠かせないDMの効果測定指標について詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

ダイレクトメールの効果測定指標と計算方法について

また、本コンテンツでは、アパレルや美容室など、さまざまな業界のDM作成ノウハウを紹介しております。競合のDMばかり参考にしていると、どうしても内容が似通ってしまい、他塾との違いが伝わりづらくなります。もし、制作で迷うことがあったら、こうした異業種のDMも参考にしてみてください。

この記事があなたの塾・予備校の集客アップのきっかけになることを願っています。

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教えて!DM先生 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引14,400社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。