DM、チラシ、リーフレット、フライヤー、ポップの特徴と違いについて
2024.05.22 2018.11.12マーケティング「販促のためにDMを打とう」「チラシを撒こう」「フライヤーをつくろう」…打ち合わせの席でよく聞くセリフです。でも改めて「DMってハガキのこと?」「チラシとフライヤーは何が違うの?」と問われると、即答する自信がないという方も少なくないかもしれません。ここでは、それぞれの広告物の特徴と適した用途などについてご紹介します。
目次
DM とは?
DMとはダイレクトメールの略で、郵便やメール便などを利用して個人や法人に直接送られる広告物のことをいいます。広告物の形態はハガキ、チラシ、リーフレット、パンフレットなどさまざまです。
DMのサイズや用途は?
郵便やメール便で送ることができる、A6からA4くらいのサイズのDMが一般的といえます。DMは送り先の住所などの個人情報が必要なので、商品の購入経験があったり、資料請求をしたことがあったりする人(顧客)が対象になります。新商品の案内やキャンペーンの告知、来店促進のためのクーポン券などを送付し販促につなげます。
DMの種類は?
ハガキ
最も安価で利用用途が広いので取り入れやすいのですが、紙面が限られるので情報整理を上手にする必要があります。
圧着ハガキ
普通のハガキに比べて情報量を多く入れることができます。また、圧着部分を開くだけなので封書よりも開封率が高くなります。
紙封筒
封筒にチラシや冊子、サンプルなどを封入します。ハガキなどに比べ情報量が圧倒的に多くなり顧客の関心をひきやすくなりますが、その分コストがかかります。
OPP封筒
透明のOPP封筒を利用すれば開封しなくても中身がわかるため、紙の封筒に入れるよりも開封率が高くなります。また、紙の封筒に比べてコストが抑えられます。
DMのメリットとデメリットは?
DMのメリット
- 写真やイラストを使用することにより、視覚に訴えることができます。
- 封筒にカタログなどを同封することで、多くの情報を伝えることができます。
- サンプルの同梱やキャンペーンの企画などにより開封率やレスポンス率が変わるので、広告効果を測定しやすくなります。
- 顧客情報を分析し、年齢や性別、地域性などに合わせた販促活動ができます。
DMのデメリット
- 顧客情報がわからないと送ることができません。
- 印刷代のほかに送料かかるためコストがかさみます。
- 封筒やハガキのコピー、デザインなどによって興味を持たれない場合、せっかく送っても開封されない場合があります。
- 企画から印刷、発送作業などで、一般的に1ヵ月以上の準備期間が必要になります。
チラシとは?
チラシの語源は「散らし」だということをご存じですか。つまり、巻き「散らす」、パッと「散らし」てしまうための印刷物ということです。保存して何度も見返してもらうのではなく、パッと見て興味を持ってもらえるようなインパクトの強いデザインや派手な色使い、価格を強く訴求したものなどが中心となります。ちなみにビラは、単色刷りで紙が薄いものを指すことが多いようです。
チラシのサイズや用途は?
手に取りやすいB5からA4くらいのサイズのものが多く、新聞の折り込みの場合はB4サイズが一般的です。新聞の折り込みやポスティングなどにより、セール情報やキャンペーンの告知用として使われます。大量に印刷するので、コストを抑えるために薄めの紙(コート紙の68kg〜90 kgくらい)が使用される場合が多いといえます。
使用例
新規オープン告知、新商品告知、期間限定キャンペーン告知、期間限定セール告知など
リーフレットとは?
二つ折りや三つ折りの形状のチラシのことをリーフレットといいます。折りを入れることにより情報を整理しやすくなるので、一般的なチラシに比べて商品やサービスについての説明を詳しく入れることができます。
リーフレットのサイズや用途は?
A4サイズで二つ折り、巻き三つ折り、外三つ折り、観音折りが一般的です。よりコンパクトにしたいときはB5サイズにすることもあります。
お店や商品のこだわりなどの情報を入れ込んだリーフレットを店頭に置いたり、商品を購入した際に封入したりすることが多いようです。
使用例
商品案内、店舗紹介、メニュー紹介など
リーフレットとパンフレットの違いは?
パンフレットとの違いは紙の枚数で、リーフレットは1枚もの、パンフレットは2枚以上の紙を使用した小冊子です。
リーフレットはパンフレットよりも低予算で作成することができるので、「ミニパンフレットとして」「テスト商品の簡単な案内として」「持ち運んでサッと渡したい」といったときに便利です。A4の三つ折りであれば長3封筒にぴったりのサイズなので、DMとしても使えます。
一方パンフレットはページ数があるので、「伝えたい情報が多い」「商品やサービスについてじっくり読んでほしい」といったときに活躍します。十分なページ数をとれば、全商品のラインナップや企業理念などの情報をしっかりと載せることができます。写真やイラスト、デザインにこだわったものをつくれば保存性が高くなり、何度も見返してもらうことも期待できます。
フライヤーとは?
英語でチラシのことをフライヤーというので、もともとは同じものなのですが、何となくチラシよりおしゃれなイメージがあるのではないでしょうか。アパレルショップのフライヤーとはいいますが、スーパーのフライヤーとはいいませんよね。チラシに比べてデザインが重視されているイメージです。
フライヤーのサイズや用途は?
A4やB5など手に取りやすいサイズが一般的です。用途としては新聞に折り込んだりするのではなく、カフェやショップの店頭、ライブなどのイベント会場に置き、興味がある人に手に取ってもらいます。持ち帰る際に折れ曲がったりしにくい、少し厚めのしっかりした紙(コート紙の90kg〜135 kgくらい)を使用する場合が多いようです。
使用例
イベント告知、ショップ紹介など
ポップとは?
ポップとはPoint of purchaseの頭文字で、店頭広告を意味する広告手法のひとつです。スーパーの店頭などで商品棚のところに「大人気!」「売れてます!」といった文字がよく踊っていますが、これがポップです。
ポップのサイズや用途は?
特にサイズは決まっていませんが、店頭広告手法なので、お店の大きさや陳列に合ったサイズにします。ポスターを使った大型パネル、厚手の紙を使ったプライスカードや天吊り、アクリルに紙を挟む形式の卓上スタンド、布を使ったタペストリーや、のぼりなど、お店の要望に合わせてさまざまなものが考えられます。印刷機で出力したものだけでなく、手書きのポップもよく見受けられます。
使用例
新商品告知、おすすめ商品紹介、売れ筋商品紹介、など
おわりに
DM、チラシ、リーフレット、フライヤー、ポップの違いがご理解いただけたでしょうか。特にチラシとフライヤーは似ているので混同しやすいのですが、デザインの仕方と後加工が違うので印刷会社との打ち合わせの際は、あいまいにならないように注意してください。ターゲットと目的を明確にして、最も効果的な広告物を作成するようにしましょう。
教えて!DM先生 編集部
最新記事 by 教えて!DM先生 編集部 (全て見る)
- 【2025年(令和七年/巳年)版】ビジネス年賀状の書き方・マナー・例文を紹介! - 2023年9月1日
- メディアミックスとは?基本的な戦略とクロスメディアとの違い - 2023年8月24日
- 【例文・デザイン例あり!】通信販売(EC)業界での効果的なDM作成方法 - 2023年8月3日