セールスコピーとは?売れるコピーの書き方と例文をご紹介
2024.05.30 2023.04.19印刷・デザイン顧客に対面することなく商品を購入してもらうDMにおいては、いかに顧客の共感を得られるかが勝負です。本記事では、そのために欠かせないセールスコピーについて書き方のポイントや例文をご紹介していきます。
目次
セールスコピーとは?
セールスコピーとは、それを読んだ人に商品を買ったり、問い合わせをしたりするなどの行動をとってもらうためのコピーのことをいいます。あなたが日々作っているDMに載せるコピーこそ、セールスコピーです。
「セールスライティング」「セールスコピーライティング」とも呼ばれており、主にダイレクトメール(DM)、ランディングページ(LP)といったものに記載されています。基本的には、ターゲットとなる読み手のニーズに沿ったキーワードで文章構成されています。
書き方によっては成果にも大きく影響するため、マーケティング分野において重要な役割を担っていると言えます。
イメージコピーとセールスコピーの違いとは?
普段TVCMや駅のポスターなどで見かける、ちょっと気の利いた面白いコピーやおしゃれな感じがするコピーはイメージコピーと呼ばれ、企業のイメージを伝えたりブランド力を高めたりすることを目的としています。
たとえば有名なところでいうと「きれいなお姉さんは、好きですか」というコピーを読んですぐにドライヤーを買いに行こう!と行動をとる人は少ないと思いますが、パナソニックは女性をきれいにしてくれる家電を販売している会社である、というイメージは高まります。そして買い替えなどでドライヤーが必要となったときに「パナソニック商品ならきれいになれるかも」と思い浮かび店頭でパナソニックのドライヤーを手に取る…という行動に結びつくのです。
一方セールスコピーは、DMに書かれているコピーを読んで「今ならプレゼントがもらえるから行ってみよう」「この商品なら理想の体重になれそうだから買ってみよう」など、行動に直結するようなものにする必要があります。
イメージコピーについては以下もご覧ください。
≫コピーライティングとは?コピーライティングで身に付けたい基礎知識5選
セールスコピーの実例
ではセールスコピーとは具体的にどういうものなのか、実例を見ていきましょう。
健康食品
最近、こんなことはありませんか?
- 寝ても寝ても眠い
- 仕事や家事がはかどらない
- 休みの日が楽しくない
- もう年かもと感じる
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セールスコピーの作成には「PASONAの法則」の活用がおすすめ
顧客を購買行動へと誘導するためのステップとしてPASONAの法則をぜひ知っておきましょう。
※PASONAの法則とは日本を代表するマーケッターの神田昌典氏が提唱する法則です。
P (Problem) 読み手の抱えている問題を探す
読み手が潜在的に悩んでいることや希望していることを明確にします。
A (Agitation) 問題を指摘して煽る
読み手の悩みや希望に共感し、イメージしやすいように描写する。
So (Solution) 煽った内容に対する解決策を提案する
問題の解決策や欲求が実現できる方法があることを、写真やデータ、愛用者の声などと一緒に提示します。
N (Nallow Down) 限定性、緊急性で顧客を絞り込む
「いい商品があるな」と思ったとしても、ほとんどの人は「また今度…」と先延ばし先ののばし にしてしまいがちです。そこで、キャンペーン期間や限定数などを提示して「また今度」では間に合わないと思わせます。
A (Action) 行動へのあと押しをする
今すぐ行動をしなければいけない理由を挙げて、具体的な行動を後押しします。
売れるセールスコピーの書き方
セールスコピーの流れについておわかりいただけたと思います。次に、セールスコピーを書く際にしっかりと考えたい、売れるセールスコピーの書き方についてまとめました。
顧客の解像度を高める
たとえばダイエット商品であれば、「痩せたい」問題を解決することを目的としています。その一方で「太っていることで起きる問題は?」と考えてみると、「好きな服が着られない」「体形が気になって人前に出たくない」「体が重くて運動が億劫」などが浮かんでくると思います。また、「痩せたいけど痩せられない」という問題に対しては、「忙しくて運動する時間がない」「ストレスがたまってドカ食いしてしまう」などが考えられます。
このようにして、顧客の抱える問題の解像度を高めておくことが重要です。
解決策と根拠を提示する
そして痩せるためには、運動や食べ方の見直しが必要と伝えます。それに対し、「〇〇を使えば痩せる!」だけでは少し物足りません。「〇〇の専門家が考えた方法だから」「科学的なデータがあるから」など、根拠を示すようにします。それにプラスして、「痩せたらどうなる?」「こんな風になれるかも…!」と今よりよい未来をイメージさせましょう。
自社の商品やサービスが他社と違う点を明示する
自社の商品やサービスの説明をします。この際、自社の商品・サービスが他社と違う点について明示しなければなりません。自社の商品やサービスは、どのような問題・悩みを解決できるのかを考えながら書き出してみましょう。
世の中には数多くの商品・サービスが溢れています。競合他社より優れている部分をなるべく多く見つけてアピールしましょう。
限定感を演出する
限定感を演出することで、購買意欲・サービス利用意欲が湧きやすくなります。DM到着後10日以内の申し込みで特典プレゼントなど、今すぐ行動を起こしたくなる仕掛けを考えましょう。
言葉の「言い換え」をうまく活用する
安ければ売れるというものではありません。たとえ高額と思われる場合でも、「〇〇という成分を配合しているから」「こだわりの原料を使っているから」など、言葉の言い換えを活用して理由を提示すれば納得されます。
印象に残る追伸を作成する
どうしても伝えたいことを最後に「追伸」という形で伝えます。セールスコピーで最も読まれるのは、最初の部分と最後の追伸の部分だといわれているため、顧客の印象に残るような追伸を考えましょう。
セールスコピーに盛り込んだ方が良い情報
最後に、セールスコピーに盛り込んだ方が良い情報をご紹介します。
数字
「○○日後に結果が出やすい」「○○年後でも効果が持続しやすい」といったように数字を取り込むことはセールスコピーにおいてとても効果的です。数字を使ってなるべく具体的に伝えることで、「自分もこうなりたい!」と良いイメージがしやすくなります。
利用者の声
利用者の声を集めて、共感度アップを目指しましょう。
「本当に効果があるの?」「本当においしいの?」など顧客が感じやすい不安や疑問に対しての回答も記載しておくことをおすすめします。
次のアクションへの導線
単に「お電話お待ちしています」だけでなく、「下記の24時間受付のフリーダイヤルに~」「添付のハガキに〇をつけて~」など、次のアクションへの導線として、とってほしい行動を具体的に書きましょう。
おわりに
本記事では、セールスコピーについて書き方のポイントや例文をご紹介しました。DMをただの商品チラシにしないために、「なぜこの商品・サービスを売りたいのか」「商品・サービスを使うことで顧客はどういうメリットを得られるのか」を改めて考えながらセールコピーを作ってみてください。
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教えて!DM先生 編集部
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