DMは郵便だけじゃない?郵便・Eメール・FAX DMのメリット・デメリット比較
2024.10.10 2018.11.09ダイレクトメール企業のマーケティング手法の1つとして使われている「DM(ダイレクトメール)」。個々のお客さんに対して、直接商品やサービスの情報、会社情報についての資料を送り、知ってもらう宣伝方法です。
DMというと、郵便で送られてくるものを思い浮かべる人も多いかもしれません。確かに、郵便DMには多様な形式があり、最も身近な存在です。しかし、DMの種類はそれだけではありません。
今回は、郵便だけではないDMの種類と、それぞれの活用シーンやメリット・デメリットについてご紹介します。DMを送りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
DMは郵便だけじゃない?DMの種類
DMというと、郵便DMがすぐに思い浮かぶかもしれません。はがきや圧着ハガキ、カタログを封入した封筒など、さまざまな形式で送られる郵便DMは、誰しも一度は手にしたことがあるでしょう。
しかし、DMは郵便に限った宣伝方法ではありません。EメールやFAXを利用したDMも多く使われています。同じDMでも、郵便、Eメール、FAXそれぞれで適した内容が変わります。
どのような情報を、どんなターゲット層に伝えたいのかという「DMの目的」に応じて使い分けると、よりマーケティングの効果を高めることができます。それぞれのDMの特徴やメリット・デメリットについて、次の項目から詳しく触れていきます。
郵便DM
郵便DMは、個人や法人向けに、メール便や郵便で商品やサービスの案内を送る宣伝方法です。サービスの見込み客に直接アプローチできる手法なので、多くの企業や小売店で利用されています。
手に取るだけで内容が見られる「はがき」、より多くの情報量を詰め込める「圧着ハガキ」、封筒などに入れて多くの情報を届ける「レター」など、郵便DMの中でもさまざまな形式があります。案内状やクーポン送付に使ったり、商品サンプルを発送したりと、実物を送ることができるというのが大きな強みです。
DM内にQRコードやサイトへのアクセス方法を記載し、ホームページへと誘導するという使い方もできます。こうすると、定量的な効果測定もできますし、クロスメディアマーケティングとしての可能性も広がります。
どういう情報向き?
直接情報を手元に届けることができるという意味で、お客さんに深く商品やサービスを印象づけることができます。そのため、新商品のカタログやサンプルを送付したい時に向いています。また、来店を促すために季節ごとに案内状を送ったり、セール時のクーポンを送付したりという使い方もできます。
郵便DMは、実店舗(来店エリアがある程度決まっている)や、高齢者層を対象にした商品(Eメールより、紙媒体をよく見る)などに特に適しています。送付したものを資料としてすぐ使えるので、法人向けのアピールにも向いています。
自由度が高いので、工夫とアイデア次第ではどんなターゲット層にもマッチする手法です。見てもらうためには、デザイン上の工夫が必要ですが、視覚に強く訴えかけることで売上のアップが見込めます。
コスト
郵便やメール便を使って送付するため、EメールやFAXに比べるとコストはかかります。自社でデザイン作成し、はがきに印刷して送付したと仮定しても、用紙代 + 印刷費 + 送料85円/通がかかります。もし、日本郵便の広告郵便としての大口割引(2,000通の場合)を使ったとしても、1通あたりの送料は75.65円です。
大型の郵便物を使ったり、メール便を使ったりすれば、さらに送料負担は大きくなりますので、発送代行業者へ依頼する事をおすすめします。
メリット
- 送付先の情報が得やすい
- デザインの自由度が高く、視覚的に興味を引くことができる
- 伝えたい内容に合わせて、形状を自由に変えることができる
- 伝えられる情報量が多い
- 情報価値の高いDMは手元に残される可能性も高く、その場合は長期間に渡って訴求できる
デメリット
- コストがかかる
- 発送までにかかる工数が多く、送付までに時間がかかる
- 封を開けないと中身を見られないので、開封率が低い可能性がある
EメールDM
Eメールを使ったDMは、コストをあまりかけずに、多数のユーザーに訴えかけることができます。スマートフォンが普及し、誰でも・どこでもメールを確認することができるので、送り手にとっても、受け手にとっても、手軽なDM手法と言えます。
また、ホームページへの集客も見込めます。到達率・開封率・クリック率などのデータを取得できるので、効果を見て適宜改善を続けやすいDM手法です。
テキスト情報がメインにはなりますが、HTMLメールを利用することでかなりデザイン性の高いメールを作ることができます。サンプルなど、モノを送ることはできませんが、ホームページに誘導したり、カタログのPDFへのリンク先を掲載したりすることで、郵送DMに近い情報量を盛り込むこともできます。
また、ユーザーの特性ごとに細かくセグメント化し、それぞれに合わせた内容を送ることでより反応を高めることができます。
ただ、多くのメールがやり取りされるため、DMが迷惑メールと見られて削除される、件名で不要な情報と判断されてクリックされないというリスクもあります。
また、高齢者層はEメールをあまり使わない傾向にあるので、ターゲット層によっては全く響かない場合もあります。
どういう情報向き?
企画からすぐに送付することも可能なので、タイムリーな話題や緊急性の高い話題には一番適したDMです。費用をかけずに大量に送信できるため、他のDMと併用しやすい手法です。例えば、セールの話題や新商品の話題は、郵便DMの内容を転用して送付すれば、手間を省きながら、ユーザーに届く確率を高められます。
コスト
今回紹介している3手法の中でも、最も費用がかからない方法です。通常のメールソフトを使って送るのであれば、費用はほぼかかりません。ただ、DMとして活用する際には、数百、数千のアドレスに送るため、メールDM用のソフトや専門サービスを導入するのが現実的です。それらの導入費用を加味しても、一番低コストで送付できます。
メリット
- 内容が決まれば、すぐに送付できる
- コストを抑えられる
- ホームページへの誘導がしやすい
- 反応を数値化し、結果を可視化しやすい
- ターゲットを細分化して送付しやすい
デメリット
- 読まれない確率が高い
- ターゲットが一部に限られる
FAXDM
FAXを利用して送付するDMです。送付できる情報量には限りがあり、白黒印刷になってしまうというデザイン上の制約はありますが、受け取ってすぐに目を通せる形態なので、開封率が高いという特徴があります。
どういう情報向き?
その場ですぐに内容を確認できるため、新製品やキャンペーン、セミナやイベントの開催情報などの案内に適しています。FAXのある家もあまり多いわけではないので、どちらかというと法人向けのキャンペーンに適していると言えます。
下半分を申込用紙として使えば、商品の注文やイベント参加の申込みなどのレスポンスが手軽になるので、反応が期待できます。
コスト
今回ご紹介した3種の中では、比較的コストを抑えられるのもFAXDMの特徴です。業者や送付量にもよりますが、1件につき3円程度から送付が可能です。
メリット
- 企業向けのマーケティングに使いやすい
- 印刷し、開かれた状態で届くので、見てもらえる可能性が高い
- 送付先リストを手に入れやすい
デメリット
- A41枚が一般的ボリュームで、情報量に限りがある
- モノクロデザインに限られる
- クレームを受ける可能性がある
おわりに
DMの種類は郵便だけでなく、Eメール・FAXなどでDMを送付することで、郵便DMでカバーできない層にもアプローチすることができます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、アピールしたい内容に合わせた手法を選ぶことが大切です。
とはいえ、DMの中で一番自由度が高く、多角的にアプローチできるのは郵便DMです。工夫次第で、自社商品やサービスの魅力をターゲット層に伝え、売上につなげることができます。ですので、どのDMを使うか迷ったら、一度は郵便DMを試してみることをオススメします。
ぜひ、マーケティングの一環として、郵便DMの活用を考えてみてください。
教えて!DM先生 編集部
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