ポスティングとDMの違いは?使い分けの具体例もご紹介
2025.01.23 2018.08.06ダイレクトメールお客様に広告物(チラシなど)を届ける手段として、ダイレクトメール(DM)とポスティングの2種類が考えられます。どちらも最終的には自宅の郵便ポストに届けられるものですが、メリットやデメリット、費用、閲覧率などに違いがあります。それぞれの特徴を知って、より効果的な販促活動に活用してください。
本記事では、ポスティングとDMの違いについて、使い分けの具体例もあわせてご紹介します。
目次
ポスティングとは?
チラシなどの広告物を直接郵便受けに届けることをいいます。
DMと比べてターゲットを細かく絞り込むことはできませんが、学生が多いところやファミリー層が多いところなど、配布物に合わせエリアを絞って配布することはできます。
ポスティングのメリット
■宛名(住所や名前などの顧客情報)がなくても届けられる為、新規顧客へ届けることができる
■自分でポスティングすれば発送費用がかからない
■特定のマンションやエリアの住居者層の把握ができる
ポスティングのデメリット
■不特定多数にばら撒く為、ポスティングの内容に対してクレームや無駄な反応を受けやすい
■見られずに捨てられやすい
■1日の配布量に限界があり、大量配布には時間がかかる
DMとは?
紙での郵便をはじめFAXやメールなどで広告物を届けることをいいます。
一般的には郵便か宅配業者のメール便サービスを利用した発送が主となっています。ターゲットをピンポイントに絞り、広告物を直接届けることができるので、お客様に合わせたサービスやキャンペーンなどの告知ができます。
DMのメリット
■宛名情報がありダイレクトに顧客に訴求できる
■反響率が取りやすい
■過去購買履歴等から個別の志向に沿った情報を提供できるので顧客満足度にも繋がる
DMのデメリット
■リスト作成や印刷物の内容の吟味等、実施に時間がかかりやすい
■郵送費用などの配送コストがかかる
■興味を持ってもらえなければ開封されずに広告内容が認知されない
ポスティングとDMの違い
DMとポスティング、それぞれ違うメリット・デメリットを持つことがおわかりいただけたと思います。
ここでは両者の違いについてもう少し詳しくご説明します。
配布の目的
ポスティングは主に新規顧客の獲得を目的とした広範囲なアプローチに使用されます。
エリアを限定してチラシを配布することで、そこに住んでいる潜在的な顧客にリーチすることができます。
例えば、特定の住宅地や商業エリアにポスティングを行い、新たな顧客層にブランドや商品を知ってもらうことが主な狙いです。ターゲットの詳細なデータがない場合でもエリア特性に合わせた配布が可能で、コストパフォーマンスを意識した施策として有効です。
一方、DMは既存顧客や新規施策でもターゲットを絞り込んで直接的にアプローチするために使用されます。
個別にターゲティングした情報を届けることで、より高い反応を期待できます。
過去に接触したことのある顧客や見込み客に対して、キャンペーンや新商品、特別なオファーを届けるための手段として活用されます。顧客データを基にしたアプローチが可能なため、反響率の測定や改善点の抽出がしやすい点が特徴です。
配送方法の違い
DMは多くの場合、チラシを封筒に入れるかハガキDMにするなどして宛名を印字し、郵便やゆうメール、その他配送業者の提供しているメール便サービスで発送します。
100通程度であれば自社でチラシ封入から投函まで行えますが、大量のDMを発送したい場合は発送代行業者を利用した方が効率的です。
ポスティングの場合は、1通1通に宛名が無い為、ターゲットエリアに存在するポストに無作為に投函していきます。数百枚単位であれば自社で手分けして配布することができますが、大量に配布したいときは配布業者に依頼することをおすすめします。
費用の違い
DMを発送する際は封筒代、発送費は最低限発生します。発送代行業者に依頼する場合は封入作業等にかかる費用も必要です。
発送代行業者は大量のDMを扱うため発送費用が割安になり、DMづくりのアドバイスをもらえたりするなどのメリットがあります。
ポスティングの場合も業者に依頼するのであれば、チラシ投函の費用がかかります。
また、ポスティングはターゲットを細かく絞り込めないというデメリットがあるので、反響率を上げるためにはDMの数倍のチラシをまく必要があり、チラシの印刷代もその分多くかかる可能性もあります。
閲覧率・反響率の違い
DMは宛名が記載されているため、その場で捨てられることはあまりなく、開封率は約75%(※1)というデータがあります。
かなり多くの人は封筒を開けて中のチラシを見るようです。さらにDMの内容についてネットで調べたり、実際に店を訪れたりするなど、何らかの行動をとるアクション率は約20%(※2)にもなります。
※1・2参照 : 「DMメディア実態調査2013」要約版
一方でポスティングは宛名がないため、一瞥して興味を惹かれなかったらその場でマンションなどの共有スペースにあるゴミ箱に捨てられる可能性は、どうしても高くなります。閲覧率を上げるためには、割引クーポンを印刷するなどしてお得感を訴求する工夫が必要となってきます。ポスティングの反響率は一般的に0.1〜0.3%といわれています。効果測定のためにはチラシ専用の電話番号を設定する、クーポン番号を印刷する、などがオススメです。
クレーム発生のリスク
また、ポスティングはDMと比べてクレームが発生しやすいリスクがあります。
ポスティングはターゲットを絞り込みにくく、エリア単位で配布されるため、受け取る人が広告内容に関心がない場合でも届いてしまいます。無関係な層に宣伝物が届くと「不要な広告が送られてきた」「迷惑だ」と感じる人も多く、クレームにつながってしまうこともあるでしょう。
反対に、DMはターゲット層が明確であるため、顧客が関心を持っている可能性が高く、クレーム発生のリスクが低くなります。
データを基にした個別配信が可能なため、受け手の負担が少なく、広告への反感も少なくなります。
ただし、DMは宛名の個人情報を慎重に取り扱う必要もあります。
ポスティングとDMはどう使い分ける?
実際にチラシを配布したいとき、DMとポスティングのどちらの方法を採用すればいいのだろうか…ちょっと悩んでしまいますよね。パターン別にオススメの方法をご紹介します。
こんなときはポスティングがオススメ
新しいお店をオープンしたとき
新規店の場合、お客様の住所や氏名のデータが必要なDM発送はできないため、ポスティングを採用します。やみくもに配布するのは費用の無駄になってしまうので、想定しているターゲット層が住んでいそうな地域に配布できるよう、候補としている地域をまずは歩いてみるなどして調査することが大切です。
若者に届けたいとき
郵便を使わないチラシの配布方法として新聞折り込みも考えられますが、新聞を購読していることが前提となります。学生や20代くらいの若い世代は新聞を購読していない場合が多いので、ポスティングが有効といえます。
地域限定のチラシを配布したいとき
ポスティングチラシは宛名を入れることができないためDMと比べて閲覧率が低くなってしまうデメリットがあります。しかし、ポスティング地域を絞り込み、チラシを封筒に入れて「◯◯町にお住まいのみなさまへ」などと記載するだけでも当事者意識がアップし、閲覧率を高めることができます。
ノベルティを配布したいとき
夏にはうちわ、冬にはカイロなど、季節に合わせて自社のロゴなどを入れたノベルティを配布して販促活動を行いたいとき、DM発送では厚みや形などを気にしないといけません。ポスティングであればその点にとらわれなくていいので、ノベルティを利用した販促活動を自由に展開することができます。ただし、食品(飴やガムなど)をポスティングすることはできませんのでご注意ください。
こんなときはDMがオススメ
初回購入者へのサンキューメール
初回購入時に住所や氏名のデータを入手しているのであれば、お礼のあいさつと次回購入時割引になるクーポンなどをつけたDMを送ると、リピート率を高めることが期待できます。
キャンペーンの告知
たとえば化粧品のキャンペーンであれば女性に、軟骨成分入りのサプリメントのキャンペーンであれば年配者にターゲットを絞ることで販促効果がアップします。顧客データを活用して、ピンポイントでDM発送することをオススメします。
商品サンプルの発送
サンプルを発送する場合、その商品を使ってほしい人(ターゲット層)に届かないことには意味がありません。サンプル自体の費用もかかるため、商品にまったく興味のない人にまでポスティングするより、ターゲットを明確にしてDM発送する方が費用対効果のアップにつながります。
アフターフォローをしたいとき
過去に商品を購入されて以来しばらく足が遠のいているお客様や、購入された化粧品や健康食品などがなくなりそうなタイミングでチラシを届けたいときはDMが有効です。一人ひとりのお客様に対して「気にかけている」「役立ちたい」というメッセージを伝え、次回購入を促すプレゼントをつけたり割引キャンペーンをしたりするなどの展開が考えられます。
ます。
また、顧客が特定の商品に興味を持っていることが分かっている場合、その関心をさらに引き出す内容を盛り込むことで、より効果的なアプローチが可能です。
おわりに
本記事では、ポスティングとDMの違いについて、使い分けの具体例もあわせてご紹介しました。
お客様のデータを持っていたりターゲットを絞りこんでチラシ配布をしたい場合などにはDMを採用し、お客様のデータがなかったり配布エリアを限定したい場合などにはポスティングを採用するとよいようです。
一般的にポスティングに比べDMはコストが高くなる場合が多いので、どちらを採用するかに関しては費用対効果をしっかりと見極めることが大切です。
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教えて!DM先生 編集部
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