初心者必見!DM・チラシ作成ができる有料・無料画像編集ソフトと簡単に作成するコツ

2021.11.22 2020.01.09印刷・デザイン
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初心者必見!DM・チラシ作成ができる有料・無料画像編集ソフトと簡単に作成するコツ

社内でDMやチラシを作る必要が出てきた時、「今までデザイン経験がないので、どのソフトを使っていいかわからない!」と悩む担当者もいると思います。どこから手を付けていいかもわからず、途方に暮れてしまうかもしれません。

この記事では、DM・チラシ作成の初心者に向けて、おすすめの画像編集ソフトと簡単に作成するコツをご紹介します。

画像編集ソフトとは?

DMやチラシ作成に欠かせないのが、「画像編集ソフト」です。単なる文書作成であればWordやExcelなどで十分ですが、DMやチラシで重要なのは「視覚的なインパクト」です。そのためには写真やイラスト・ロゴを効果的に用いたデザインを取り入れる必要があります。

画像編集ソフトとは、写真の加工や、イラストやバナーを作成するための専門ソフトです。パソコンにインストールして使うタイプのものと、ブラウザ上で使えるタイプのものがあります。ソフトによって値段も違います(無料で使えるものもあります)。

どの程度の画像編集が必要なのかによって最適なソフトも変わってきます。

画像編集ソフトを選ぶ際のポイント

画像編集ソフトを選ぶ際には、以下2つのポイントを意識しましょう。

ブラウザ型かインストール型か

まず大きく異なるのが、「ブラウザ上で使うタイプか」「パソコンにインストールして使うタイプか」という点です。

ブラウザ型の場合、インターネット環境さえあればパソコンを問わずに作業できるのがポイントです。職場のパソコンでも、自宅のパソコンでも、出張先のパソコンでも作業を行いたいという場合に便利です。ただ、インターネットの回線速度によって使用感が左右されるので、環境によっては「動作が遅くて全然操作できない」という状況も想定されます。

インストール型は、作業できるパソコンが限定される、インストール作業の手間がかかるというデメリットがあります。しかし、オフライン環境でも変わらずに作業ができるという大きなメリットがあります。

どのような機能を使いたいか

画像編集ソフトは、「画像補正型」と「イラスト作成型」にも分けられます。

画像補正型のソフトは、写真を加工するのに秀でています。例えば写真の色を変更したり、湯気やぼかしなどの効果を足したり、切り抜いて合成したいときにはこちらのソフトのほうが使いやすいです。
イラスト作成型の場合は、1からロゴやアイコンを作成する機能に秀でています。
このように、どのような機能を求めるかによって、選ぶべきソフトが変わってきます。

有料・無料別おすすめ画像ソフト

ここでは、有料・無料それぞれのおすすめソフトをご紹介します。

有料ツール

Photoshop

Photoshopイメージ

引用元:Photoshop

Adobe社が提供している画像補正型のソフトの代表格です。基本的にインストール型のソフトです(※無料のブラウザ版ソフトもあります。後述)。写真を加工したり、合成したりという作業を行いたい場合におすすめです。手書きのイラストを取り込んで着色したいときも、Photoshopであれば簡単に作業できます。商品やサービスの魅力を伝えるためには、写真の与える影響は大きいもの。ビジュアル面でインパクトを出したい際は、利用を検討したいソフトです。

インストール型ですが、料金形態は月額・年額払いです。ソフトのライセンスを購入するという使い方ではありません。フォトグラファー向けフォトプラン(月額980円)か単体プラン(2480円)のライセンス料が発生します。なぜか単体プランの方が料金が高いのですが、これは単体プランの方がクラウドサービスやストレージが充実しているからです。Photoshopの機能に違いはないので、フォトグラファー向けのプランを選択すれば良いでしょう。

※ブラウザ版として、無料で使える「Adobe Photoshop Express Editor」も提供されています。画像の切り取りや色味の補正、スタンプなどの機能が利用できます。チラシ作成等であればこの機能で十分なケースもあるので、まずは試してみてもいいかもしれません。

Illustrator

Illustratorイメージ

引用元:Illustrator

Adobe社が提供しているイラスト作成型のソフトの代表格です。パソコンにインストールして使います。Photoshopと合わせて使われることも多いです。イラストやロゴマークの作成に秀でているほか、たくさんのオブジェクトを整列させたり、配置したりする機能が優れています。直線や曲線を組み合わせてきれいなイラストが作れるので、地図やグラフを作成したいときにもぴったりです。

イラスト作成だけでなく、デザインの作成にも使えます。DMやチラシそのものをIllustratorで作成し、印刷会社へ入稿するという使い方も一般的です。
Photoshopと同じく、月額・年額払いの料金です。Illustratorの場合、月額2,480円です。

MicrosoftOffice

MicrosoftOfficeイメージ

引用元:MicrosoftOffice

Word、Excel、PowerPointなどを含むMicrosoft Officeも画像作成に使えるソフトです。画像補正、イラスト作成どちらも使えます。インストール型で有料のソフトですが、画像作成以外にも一般的なビジネス作業に必要なソフトなので、会社のパソコンや自宅のパソコンには既にインストール済みという方も多いと思います。

PhotoshopやIllustratorに比べてできる機能は制限されますが、「使ったことのあるソフトの中で、デザイン作業を行いたい」と思っている方にはぴったりです。

Officeソフトの中でも、特に画像作成に向いているのがPowerPointです。挿入した写真の明るさを変えたり、切り抜いたりも簡単にできます。図形作成機能を使えば、バナー等も作れます。また、Microsoft社がさまざまなテンプレートを提供しているので、初心者でもデザインに悩まずにチラシやDM作成を始めることができます。

料金は、1カ月1274円または年間12,744円のサブスクリプションプランか、32,184円の永続ライセンスが選べます。会社として大規模に導入する場合には、法人向け料金プランも準備されています。

無料ツール

無料で高機能な画像作成ツールも存在します。代表的なもの2つをご紹介します。

GIMP

GIMPイメージ

引用元:GIMP

無料でありながら、画像補正型としてもイラスト作成としても使えるソフトですが、イメージとしてはPhotoshopに近い機能を多く備えています。写真の加工を行いたいが、ソフトにかける費用を抑えたいという方にはぴったりです。

インストール型のフリーソフトですが、Chromeにおいてブラウザ版で使える拡張機能「Gimp on rollApp」もあります。
インターネット環境が必要かつやや動作が重いのですが、ブラウザ版であれば気軽に使えるので試してみてはいかがでしょうか。

Inkscape

イメージとしてはIllustratorに近い機能を備えているフリーソフトです。オリジナルのロゴや画像、アイコン作成をしたい方におすすめです。Illustratorは利用料も高いので、その文の費用がかからないというだけでもInkscapeを導入するメリットは大きいです。

インストール型のフリーソフトですが、Chromeで使える拡張機能「Inkscape on rollApp」があります。
インストール型とあまり変わらない使用感で作業できますが、やや動作が重いと感じることもあるので、試した上で利用を検討しましょう。

初心者でも簡単にチラシを作るコツ

最後に、初心者でも簡単にチラシを作るためのコツを3つご紹介します。
どこから手を付けていいかわからない…とお悩みの方は、まず以下の3つだけ試してみてください。

載せたい情報を先にまとめておく

前提として、チラシやDM作成をする上で載せるべきポイントをまず洗い出しておきましょう。デザイン初心者の場合、デザインに意識を向けすぎた結果、大事な情報(住所やHP、電話番号、セール情報など)が抜け落ちてしまう可能性があります。デザインに集中するためにも、「必ず載せるべきもの」を事前にまとめる作業を行うことをおすすめします。

また、より売上につなげるためには、
・誰に読んでほしいか(例:ダイエットを検討中のアラサー女子必見)
・上記ターゲットの興味を引く内容(例:平日夜間のヨガ教室を半額で受けられる)
・ターゲットに望む行動(例:LINEのお友だち登録をして、予約)
のように、「行動したい」と思わせるための情報を入れるよう心がけましょう。

無料テンプレートを活用する

無料テンプレートを活用すると、載せたい情報を転記してアレンジしていくだけでチラシが完成します。代表例は、上でも述べたMicrosoft Officeの無料テンプレートです。

例えば、以下のページではチラシのテンプレートがまとめて表示されています。
テンプレートまとめサイトイメージ

引用元:Microsoft

もちろんこれをそのまま使うとオリジナリティーに欠けてしまうので、ここで紹介した画像作成ソフトを使って加工した写真やイラストを入れたり、色やフォントを変えたりしてアレンジして作りましょう。

フリー素材を活用する

見た目でのインパクトが少ないが、自分では絵が描けない…という場合も心配ありません。さまざまな「フリー素材サイト」があるので、上手に活用しましょう。ただ、規約によっては商用利用が不可の場合もあります。フリー素材であれば何でも使ってよいわけではなく、サイトごと・素材ごとのルールを確認した上で使いましょう。

イラストや写真を取り入れることで、一気に目を引くデザインになります。

おわりに

チラシやDMは販促のツールであるのはもちろん、企業のイメージを伝える顔にもなります。初心者だからといってデザインに妥協せずに、できる限りの努力をして印象や見栄えがよくなるように調整したいものです。

そんなときに力になるのが、今回ご紹介した画像作成ツールです。初心者でも簡単に使えるものもありますので、この記事の内容を参考に導入を進めてみてください。

 

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教えて!DM先生 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引14,400社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。