第三種郵便・第四種郵便とは?規格や送料などの特徴を徹底解説!

2024.03.05 2019.02.12郵便サービス
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私たちが普段よく利用している郵便。とても便利で、生活になくてはならないものです。実は、郵送するものによって、さまざまな郵便物があるのをご存じでしょうか。今回は、第三種郵便・第四種郵便について、どんな郵便なのか、いつどんなふうに使うのか、送料などの情報と合わせてご紹介します。

※掲載情報は2018年2月12日時点での情報です。最新情報については、公式サイトをご確認ください。

郵便には種類がある?

日本国内で取り扱われている郵便物には、第一種郵便、第二種郵便、第三種郵便、第四種郵便の4種類があります。

私たちが日常的によく利用しているのは、第一種郵便と第二種郵便です。第一種郵便はいわゆる「手紙」で、定形郵便物・定形外郵便物・郵便書簡(ミニレター)のこと。第二種郵便は「ハガキ」をさします。

これに対し、第三種郵便や第四種郵便は、一般にはあまりなじみがないかもしれません。この2つは定期刊行物を郵送する場合の、いわば特例的な郵便です。利用するには、郵便法などで定められた一定の承認条件をみたさなくてはなりませんし、サイズや重さの制限があって、送付できるものも特定の郵便物に限られています。

非常に特殊な郵便ですが、条件をみたす郵便物を送る場合には、第一種郵便で送るよりも価格面で大きなメリットがあります。

第三種郵便とは?

まず、第三種郵便についてみていきましょう。

承認要件


第三種郵便として認められるのは、次のすべての条件をみたすものだけです。

  1. 毎年4回以上、号を追って定期に発行するものであること
  2. 掲載事項の性質上発行の終期を予定し得ないものであること
  3. 政治、経済、文化その他公共的な事項を報道し、又は論議することを目的とし、あまねく発売されるものであること

「あまねく発売される」とは、会報、会誌、社報その他団体が発行するもので、広告の割合が5割以下であり、1回の発行部数が500部以上、定価がつけられており、1回の発行部数に占める発売部数の割合が8割以上というような条件をみたす場合です。

こうした条件をみたしたうえで、さらに発行元が日本郵便から第三種郵便物としての認可を受けている場合にはじめて、第三種郵便として送付することができます。認可を得ている刊行物であれば、奥付(発行元や発行年度などの情報が記載されている部分)に「第三種郵便物認可」と記載されているので、すぐにわかります。

サイズ

第三種郵便として送付可能なサイズは、次の通りです。

最大サイズ 1辺が最大60cmまで、縦+横+高さの合計が90cmまで
最小サイズ 円筒形状のものは直径3cm×長さ14cm、それ以外のものは縦14cm×横9cm

これより小さなものでも、6cm×12cm以上の耐久力のある厚紙または布製のあて名札をつければ送付可能となっています。

重さ

第三種郵便として送付可能な最大重量は、1kgです。

料金

郵便料金は、基本的に重量制です。つまり、重いものほど料金が高くなる仕組みになっています。ただし、同じ重量でも郵便の種類ごとに異なる料金が設定されているため、種類によって料金に大きな差が出ます。ここに、4種類の郵便区分を設けた実益があるといえるでしょう。

第三種郵便物の料金は、50g以内=63円が基本料金です。50g増えるごとに8円ずつ追加され、100g以内=71円、150g以内=79円、200g以内のものは87円で送付できることになります。

たとえば、200gの会報誌を送る場合を考えてみましょう。第一種郵便物では、定型郵便物としては50g以内のものしか送れません。そこで、200gの会報誌は定形外郵便物として送ることになりますが、この場合の料金は250円です。

一方で、第三種郵便物として送るであれば、1部あたりわずか87円しかかかりません。第三種郵便物は、第一種郵便物と比べると、かなり料金的にお得であることがわかります。

第三種郵便物のうち、一部の刊行物については「低料」という料金区分も設定されています。これは、第三種郵便物の中でも特に料金が安いものです。これにより、毎月3回以上発行する新聞紙で、発行人または売りさばき人から差し出されるものは、50g以内であれば、42円で送ることが可能です。

第四種郵便とは?

次に、第四種郵便についてみていきましょう。

承認要件


第四種郵便には4種類あります。この4種類のいずれかに該当することが、第四種郵便の利用条件となります。

通信教育用郵便物

法令に基づく監督庁の認可または認定を受けている通信教育の学校または法人と、その受講者との間で通信教育を行うために発受する郵便物がこれにあたります。

点字郵便物、特定録音物等郵便物

視覚障害者用の点字文書や特定録音物(録音テープやCDなど)がこれにあたります。特定録音物等郵便物とは、日本郵便が指定する施設へ発受する特定録音物をさします。

植物種子等郵便物

植物種子、苗、苗木、茎もしくは根で栽植の用に供するものがこれにあたります。栽培目的であることが必要で、ドライフラワーや押し花、食用目的の種など、栽培目的でないものは含まれません。

学術刊行物郵便物

学術団体が定期的に発行する学術に関する刊行物のうち、日本郵便が審査・指定するものがこれにあたります。

サイズ

第四種郵便として送付可能なサイズは、どの郵便物にあたるかを問わず、一律次のようになっています。

最大サイズ 1辺が最大60cmまで、縦+横+高さの合計が90cmまで
最小サイズ 円筒形状のものは直径3cm×長さ14cm、それ以外のものは縦14cm×横9cm

重さ

どの郵便物にあたるかを問わず、送付可能な最大重量は1kgです。ただし、次のものは3kgまで送ることができます。

  • 受講者にあてる通信教育用郵便物のうち、教科用の図書等を内容とするもの
  • 点字郵便物
  • 特定録音物等郵便物

料金

郵便物ごとに異なる料金が設定されています。

通信教育用郵便物 100g以内=15円(さらに100gごとに+10円)
点字郵便物・特定録音物等郵便物 無料(3kg以内)
植物種子等郵便物 50g以内=73円、75g以内=110円、100g以内=130円など
学術刊行物郵便物 100g以内36円(さらに100gごとに+26円)

注意点

最後に、第三種郵便・第四種郵便を利用するときの注意点をまとめてみます。

利用前に認可が必要

発行元が事前に郵便局に対して「認可申請書」を提出し、認可を受ける必要があります。ただし、第四種郵便で点字郵便物・特定録音物等郵便物や植物種子等郵便物は、中身がわかるような梱包にしたうえで郵便局で確認してもらえば、誰でも利用できます。

発送時に明記が必要

発送する際には、第三種郵便・第四種郵便であることが外部からわかるような梱包にしなければなりません。一般的には、透明の小窓がついた封筒を使って「第三種郵便物認可」等の文字が読めるようにするか、封筒の一部を切って中身が見える状態にして送付します。もしくは、郵便局の発送窓口に出向いて、郵便局員に中身を実際にチェックしてもらうことも可能です。第三種郵便・第四種郵便であることが認識できない場合は、普通郵便扱いなってしまい、料金が足りなくなるおそれがあるので注意しましょう。

重量と料金に注意

第三種郵便・第四種郵便はいずれも1通から利用可能です。重量によって料金が異なるため、窓口で計量してもらってから発送するのが確実です。もっとも、料金がわかっている場合には、自分で切手を貼付してポストに投函することもできます。

おわりに

世の中で利用されている郵便物には、思っている以上にいろいろな種類があります。定期発行されている週刊誌や月刊誌、会報誌など一定の郵便物は、第三種郵便・第四種郵便をうまく利用することで、大量の発行物を非常にお得な料金で送付することが可能になります。承認条件をみたす場合には、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

タグ : 発送
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教えて!DM先生 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引14,400社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。