DMの作り方完全ガイド|刺さるDMを作るコツと手順を徹底解説
2025.04.28 2024.05.31ダイレクトメールダイレクトメール(以下:DM)を作成するにあたり、「どのように作れば良いのか?」と悩んでいる方も多いことでしょう。本記事では紙媒体のDMの作り方や刺さるDMを作るコツについてご紹介していきます。
目次
DM(ダイレクトメール)とは?
DMとは、特定の個人や企業に向けて、直接届けられる広告・販促ツールのことです。
一般的には、はがきや封書・パンフレット・チラシなどを使い、イベントの開催情報やセール情報などを届けます。
これらは不特定多数、および特定のターゲティングを設定することで、狙ったユーザーに配信ができます。
インターネット広告やテレビCMといったマスメディア広告と異なり、DMはターゲットに対して「個別にアプローチ」できるのが最大の特徴です。
受け取り手の属性や購買履歴などに応じて内容を変えられるため、商品やサービスの訴求力を高めやすく、費用対効果にも優れています。
また、Web広告などはユーザーも見慣れてきているため、流されたりスキップされたりするケースもありますが、DMは自分の名前が記載されているため、手に取ってもらいやすい傾向があります。
実際、一般社団法人日本ダイレクトメール協会の2025年3月の調査によると、DMの開封率は70%を超えています。
このような理由から、DMは従来のプロモーション手段であるにも関わらず、現代でも多くの企業が採用している手法です。
(出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会「DMメディア実態調査2024 調査報告書要約版」)
DMの主な活用シーン
上記の通り、DMは開封率が高く、ピンポイントでターゲットに訴求できる強みを持っていることから、さまざまなシーンで活用されています。
たとえば、一度も購入履歴がないユーザーに対して新規購入キャンペーンの案内を送る場合もDMが使われます。
このタイミングで購入することでどれだけお得になるのかや、おすすめ商品などを視覚的に伝えることで、新規顧客になってもらえる可能性が高まります。
この他にも、最後に購入してからしばらく期間が経過しているユーザーに対しては、再度購入の案内を送付したり、リピーターにはイベントやキャンペーンの案内を届けたりなど、顧客の属性に合わせた施策を打ち出すことが可能です。
また、業界別に見た場合も、DMは以下のような多くの業界で活用されています。
・不動産業界:新築物件やリノベーション物件の案内
・教育機関・塾:体験入学や説明会の案内
・小売・通販業:セール情報やカタログの送付
・医療・福祉:健診のお知らせや施設案内
・BtoB業界:展示会の招待状や新サービスの紹介
このように、DMは「情報を届けたい相手が明確なケース」において高い効果を発揮します。
BtoCはもちろん、BtoBにおいてもアポイント取得や資料請求のきっかけとして非常に有効です。
DMの作り方の手順
DMの基本的な作り方についてご紹介します。
1.作成の目的とペルソナを明確にする
DMの送付には、目的が必ず存在するものです。
新規顧客開拓のため、新商品・イベント・キャンペーン・セールなどの告知のためなど、目的の確認を行いましょう。目的により、伝えたいターゲットや情報も異なります。またターゲットの年齢・性別・状況・商品に関するニーズといった具体的な項目も細かく設定し、「ペルソナ」も明確に設定しておくことでターゲットに対しての訴求効果も高まることでしょう。また、ペルソナを設定することで、関係部署や担当者間でのイメージのずれを防げるため、作業時間やコストの削減が可能となります。ユーザーに対してニーズを満たせる案内を送付することで、問い合わせや購入といったアクションをしてもらいやすくなるでしょう。
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2.掲載する情報を決める
DMの目的とペルソナを設定したら、DMに掲載する情報も決めていきます。
設定したペルソナ像をイメージし、その人物の購買意欲を掻き立てるような情報を盛り込んでいきます。DMに掲載する文章は一般的に下記6つの要素で構成されているため、一つずつ押さえながら掲載する情報の詳細を決定していきましょう。
・キャッチコピー
・挨拶文
・本文
・商品やサービスの紹介
・オファー(すぐに行動する理由となる要素 ※クーポンや割引券など)
・問い合わせ先
オファーのなかには割引やキャッシュバック、プレゼントといった、ユーザーに直接メリットを与えられるものが含まれています。
ただし、オファーの目的はユーザーの行動を後押しすることであるため、DMの内容に沿ったオファーを設定しましょう。
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3.デザインやレイアウトを考える
アピールするポイントの優先順位によって、デザインやレイアウトの表現にもメリハリをつけなければなりません。キャッチコピーや画像などを大きくすることで、インパクトのあるDMに仕上がります。フォントの種類やサイズ、色にも着目しながら「何を伝えたいのか」が一目で分かるようなDMを目指していきましょう。デザインの目的は行動喚起のための興味を引き立てることであり、まずはユーザーの視界に止まることを心がけましょう。そのためにはユーザーが受け取ったことがないような、「常識外れ」となるデザインをあえて選ぶことも有効です。
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4.印刷・発送する
いよいよ印刷・発送を行います。紙媒体のDMは、郵便やFAXで送付するのが一般的です。その際、発送のタイミングにも配慮しておくと良いでしょう。DMの内容が同じであっても発送のタイミングによって、商品の購入やサービス利用など最終的な成果に差が生じるためです。
既存の顧客に向けて送付する場合には、顧客の誕生日やサービス利用開始日のタイミングに合わせて送付するという方法もおすすめです。法人に向けて送付する場合には、決算時期・予算策定時期に合わせて送付することで、新商品や新サービスに興味を持ってもらえる傾向があります。一般的に、個人宛の場合は平日よりも土日、企業の場合は業界などに依存しますが、週明けの月曜日が読まれやすい傾向にあります。設定したペルソナをもとに届けたいタイミングから逆算し、発送日を決定しましょう。
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5.効果測定を行う
最後に、「送付したDMによってどれくらいの成果を上げることができたのか」という効果測定を行います。売上の伸び方や問い合わせ数の増加などをチェックし、目標となる数値を達成できているかを把握していきます。目標に未達であった場合、「DM内容に課題が残っている」ということであるため、課題を洗い出して改善を図り、改善したDMを再度送付して効果測定を行うようにしましょう。DMの効果測定の際には、申込番号やURL・QRコード、DM専用検索キーワード、アンケート、クーポンなどで計測します。ユーザーからの反応を確認し、反響率が高かったものについては次回送付するDMにも活かすことができます。
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顧客に刺さるDMを作成するコツ
続いて、顧客に刺さるDMを作成するコツをご紹介します。
目の流れを意識してデザインを考える
伝えたいことを正確に顧客に伝えるには、顧客が「読みやすい」と思うデザインでなければなりません。具体的な方法としては、目の流れを意識してコンテンツを組んでいくのが良いでしょう。
一般的に目の流れは、横書きの場合、左上からZ型に進むとされています。縦書きの場合は、右上からN型に進みます。そのためキャッチコピーやメインのメッセージなどは、読み始めである左上か右上に記載するのがおすすめです。
顧客の属性に応じて内容をカスタマイズする
顧客の属性に応じてDM内容をカスタマイズすることも大切です。DMを手にした顧客が「私に向けて伝えている」と感じさせられるような工夫を盛り込む必要があります。具体的な方法としては、受け手の名前を印字したり、ペルソナとなる人物の年代に合わせた言葉遣いをしたり、ターゲットとなる企業の課題に応じた問いかけをしたりといったことが挙げられます。
レスポンスデバイスを同封する
「レスポンスデバイス」とは、DMを受け取った顧客が商品購入・サービス利用などのコンバージョンにつながるツールを指します。具体的には、DMへの返信用ハガキの同封、申込書となるFAX用紙、WEBページのアクセスコードなどが挙げられます。レスポンスデバイスはDMの反応・効果をはかる重要なツールであるため、忘れず同封しましょう。
封筒を工夫する
顧客がDMを受け取った時に最初に目にするのが「封筒」です。封筒を受け取った段階で興味・関心を持ってもらえないと開封されずに捨てられてしまう可能性もあります。無事に開封してもらうには、封筒にも顧客を引き付けるような工夫をしなければなりません。具体的には、封筒の表側に印象に残るメッセージをいれる方法や、封筒に「オファー」を記載しておくという方法などがあります。
あいさつ状を同封する
DMをより効果的にするためには、あいさつ状を同封するのがおすすめです。
しかし、宣伝色が強くなってしまうと反響を得にくくなるため、下記のポイントを押さえておきましょう。
・「なぜこのDMを送ったのか」「どんなメリットがあるのか」を伝える
・「このクーポンを使えば10%オフ!」など、顧客にとっての具体的なメリットを明記する
・手書き風のフォントや、受け取り手の名前を記載して特別感を演出する
・長文は避けて、シンプルな文章でデザインする
当サービス「セルマーケ」では、ユーザーに思いを届けやすい「ウルトラ手書きレター」のサービスを提供しています。
通常の印刷DMよりも開封率が高いため、アフターフォローや新規顧客などさまざまなユーザーが対象となります。ご興味をお持ちいただきましたら、こちらのページをご参照ください。
代行業者への委託を検討する
DMを自社で作成・発送することも可能ですが、手間やコストを考えると代行業者に委託するのも有効な手段です。
特に、大量のDMを一括で送る場合や、高品質なデザイン・印刷が求められる場合は、プロに依頼することで効率的に進められます。
DM作成・発送を代理店に依頼することで、下記のようなメリットを得られます。
・どのようなデザイン・キャッチコピーが効果的か、プロの視点で提案してもらえる
・既存の顧客リストをもとに、最適なターゲットに向けてDMを送れるため、反応率を高められる
・一括発注によるコストダウンや、郵便料金の割引を受けられる場合もある
・宛名の誤記や未発送のリスクが低い
当サービス「セルマーケ」においても、これらのサービスを提供しています。
DMの印刷から発送までを委託できるセルマーケ
当社ディーエムソリューションズでは、DMの印刷から発送までをWEB上で注文・完結できる「セルマーケ」を運営しています。
セルマーケではポストカードやA4大判はがきなど、さまざまなサービスを提供しており、また、送付先のリストもご用意がございますので、新規顧客開拓にも最適です。顧客を獲得しつつ業務効率改善が期待できるため、貴社のビジネスに貢献できると考えております。オンラインでのご相談はこちらの無料相談フォーム≫よりお待ちしております!
おわりに
本記事ではDMの作り方や刺さるDMを作るコツについてご紹介しました。記事内でご紹介した「DMの作り方」に関する各項目のサイクルを繰り返し行うことで、品質・クオリティが高くなり、送付効果のあるDMを作成することができるようになるでしょう。

小山咲

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