集客アイデアを大公開!顧客を惹きつけ売上を伸ばす方法を解説

2025.01.27マーケティング
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新店舗を開店したり、セールをはじめとしたイベントを開催したりする目的は、売上を伸ばすことになります。売上を伸ばすためには、商品やサービスの特徴を理解してもらい、購入することで得られるメリットを伝えることが重要です。
一方、イベントについては競合他社も実施していることから、差別化を図ったうえでプロモーションを行う必要があります。とはいえ、差別化を図れるような集客方法が分からない、という人は多いのではないでしょうか。本記事では、顧客を惹きつけ売上を伸ばす集客アイデアをご紹介します。

なぜ今、集客にアイデアが必要なのか?

現代では、多くの企業が何らかの集客施策を実施しています。しかし、そのような時代だからこそ、集客にはアイデアが必要です。具体的な理由としては、「情報の供給過多」と「顧客の価値観の多様化」にあります。
インターネットの普及により、消費者は膨大な情報に手元の端末で簡単にアクセスできるようになりました。そのため、従来の画一的なアプローチでは、競合に埋もれてしまう可能性が高まっています。数ある競合の中から自社を選んでもらうには、商材に合わせた集客アイデアが必要になるでしょう。
また、顧客のニーズや価値観は多様化しており、単に商品やサービスを提供するだけでは、顧客の心に響かなくなっています。そのため、ターゲット顧客の興味を惹きつけ、共感を呼ぶような、クリエイティブで独自性のある集客アイデアが求められています。

集客アイデア【オフライン】

集客方法は、オンラインとオフラインに大別できます。以下にて、オフラインにおける集客のアイデアをご紹介します。

DM発送

紙媒体のダイレクトメール(以下:DM)はインターネットが普及する前から採用されている集客方法で、現在でも活用されています。
電子媒体とは異なり、DMは実物として手元に残りやすく、電子メールよりも開封率が高い傾向にあります。BtoB、BtoC問わず多くのターゲットに発送することで、高い開封率の高さから売上に貢献してくれる可能性が高いです。一方、DM発送の際には封筒 紙の購入や印刷代、発送費用などさまざまなコストが発生します。DM発送については自社で印刷・発送することもできますが、多くのターゲットに届けるには発送代行会社の利用がおすすめです。

当社ディーエムソリューションズ(株)では、ダイレクトメールの印刷から発送までをWEBで注文・完結できる「セルマーケ」を運営しています。
セルマーケではポストカードやA4大判はがきなど、さまざまなサービスを提供していますので、DMの印刷や発送をご検討中の方はお気軽にご相談ください。ご相談はこちらから≫

チラシ配布(ポスティング)

チラシ配布・ポスティングもDM発送と同様に、インターネットが普及する前から行われていた集客方法です。
ターゲットとなる人々が生活しているエリアを選定し、実際にエリアを訪問して各家庭のポストにチラシを投函・配布します。現物として配布・投函するため、目にしてもらえる可能性が高い点がメリットといえます。一方、紙媒体を配布・投函する性質上、天候に左右される点と、クレームにつながる可能性がある点がデメリットです。印刷物を大量に発行し、現地を訪問して配布・投函するため、多くの企業が代行業者を利用しています。

展示会・イベント開催

複数企業が出店する展示会では、実際に担当者が訪問客と商談をしたり、サービスを説明したりする集客方法です。
自社そのものやサービスを大々的にアピールできることから、企業規模・業種に関わらず多くの企業が参加しています。ブースに来てくれるということはわずかでも自社やサービスに興味を持ってもらえている状態のため、高い成約率が期待できます。一方、展示会に出展する際は出店料やブースの装飾に多くの費用が必要となるため、費用対効果を考えなければなりません。参加する際にはイベント運営会社が実施している募集期間内に、応募と費用を支払うことで出店が可能です。

セミナー開催

セミナーは初心者や企業・サービスに興味を持った人に対して行われる、大多数を対象とした講演会になります。
初心者やベテランなど、ターゲットに合わせて開催することで、顧客満足度を高めたうえで売上につなげることができます。無料で開催できるセミナーは人気が高い一方、決裁権を持つ上司の指示で参加している人が多くなります。また、企業や商品に興味がなく、情報収集を目的として参加する人も含まれているため、売上につながらないこともあるのです。近年では会場を用意するもののほか、インターネットを利用した「ウェビナー」も普及しているため、実施しやすくなりました。

テレビCM・ラジオ広告

テレビCMやラジオ広告は、不特定多数を対象としたプロモーション方法である「マスマーケティング」になります。
映像や音声を通して、自社や商品・サービスなどの情報を発信することで、認知拡大や購入に至ってもらうことが目的です。これらの情報伝達手段は文章よりもターゲットの記憶に残りやすく、ブランドイメージの構築にも適しています。一方、テレビCM・ラジオ広告の制作・放送には高額なコストが必要なほか、費用対効果の算出が困難な点がデメリットです。テレビCM・ラジオ広告を行う際は、さまざまな制約・条件があるため、広告代理店に相談することをおすすめします。

テレアポ

テレアポとは他社や個人に対して、営業担当が直接電話をかけてアプローチする集客方法になります。
あらかじめリストを用意していたり、いちから自分で電話番号を探したり、ターゲットの選定方法は企業に依存します。電話で直接やり取りをすることがあることから、興味を持ってもらえればそのまま商談のアポを獲得できる点がメリットです。一方、テレアポに対してマイナスイメージを持っている人も存在しており、クレームにつながる可能性があります。電話機ひとつあれば実施できるプロモーション方法であることから、現代でも多くの企業が採用しています。

飛び込み営業

飛び込み営業はアポイントなしに直接顧客のもとに訪問し、商品やサービスの提案をする集客方法です。
ターゲットと直接会話をして、興味を持ってもらうことができればそのまま成約に至る可能性があるため、スピード感がメリットといえます。1回の訪問で相手の心をつかむ必要があるため、営業員には商品や業界の知識だけではなく、話術も求められます。ターゲットからすると予定にない訪問であり、長時間拘束される可能性が高いため、拒絶や不快感を招く可能性があります。とはいえ、飛び込み営業は身体ひとつと資料さえあれば実践できる集客方法のため、現在でも採用している企業は多いです。

集客アイデア【オンライン】

次に、インターネットを利用したオンラインの集客アイデアもご紹介します。

集客アイデアを大公開!顧客を惹きつけ売上を伸ばす方法を解説

Web広告

普段、私たちが使用しているGoogleやYahoo!といった検索エンジンでは、さまざまなWeb広告を配信できます。
検索結果に表示される「リスティング広告」や、広告枠に画像や動画を掲載する「ディスプレイ広告」などがあります。Web広告は年齢や性別、趣味嗜好といったさまざまなセグメントを設定できるため、ターゲティングしやすい点がメリットです。日ごとの予算や時間帯なども設定できますが、効果を検証するためには一定期間配信しなければなりません。Web広告を配信する際は、配信を希望する検索エンジンに自社情報を登録し、広告管理画面から配信設定をします。

SNS運用

近年では多くの企業がX(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTokといったSNSを集客に活用しています。
世間に大きな影響を与える存在である「インフルエンサー」を起用した、インフルエンサーマーケティングも盛んです。ターゲットによって活用するSNSを使い分ける必要はありますが、フォロワーがファンや優良顧客となる可能性があります。一方、SNSから直接購入に至る可能性は低い傾向にあり、ほかの施策と組み合わせる必要がある点には注意が必要です。ほとんどのSNSは無料で登録・利用できることから、新規参入のハードルは低いといえます。

SEO対策

SEO(Search Engine Optimization)対策とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで検索結果の上位表示を目指す集客方法です。
多くのユーザーは上位表示された検索結果から情報を収集するため、上位を獲得できれば信頼度および認知度を獲得できます。先述したWeb広告とは異なり、無料で実施できる点がメリットですが、即効性はWeb広告のほうが高いです。また、注力するキーワードによっては上位表示を獲得しにくいほか、さまざまなノウハウ・テクニックが求められます。そのため、SEO対策を実施する際は、中~長期的な視点で施策の効果を確認しなければなりません。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社の商品やサービスなどの魅力を理解してもらうために作成する、オリジナルコンテンツを指します。
いわゆるコンテンツマーケティングに含まれる要素であり、開発者のインタビューや商品を使用した感想など、競合他社が真似できないような独自性が魅力です。「少し興味があるけど、具体的にどんな商品なのかを知りたい」といったユーザーに対して、理解度を深められます。多くのオウンドメディアはコーポレートサイトやメディアサイトに掲載されており、SEO対策とあわせて実施する必要があります。こちらもSEO対策と同様に、ホームページやメディアサイトがあれば無料で実施できる、中~長期的な施策です。

メールマガジン

メールマガジンは事前に何らかの手段で獲得したユーザーのメールアドレスに対し、さまざまな情報を発信する集客方法です。
セールや新店情報など発信する情報は多岐にわたり、定期的に自社コンテンツへの誘導を促すことができます。また、継続してユーザーと接点を持ち続けられることから、信頼関係の構築やリピーター獲得にも有効な手段です。配信時にはほとんど費用が掛からない点はメリットですが、先述したDM発送と比較すると開封率が低いデメリットが存在します。そのため、メールマガジンを送信したあとは、開封率の変化やリンクのアクセス数などを確認して改善を試みましょう。

ウェビナー

ウェビナーはオンライン会議ツールを使って見込み顧客を獲得する集客方法であり、パンデミック以降多くの企業が採用しています。
展示会とは異なり、視聴者はデスクから離れずにセミナーを視聴できることから、気軽に実施できる点がメリットといえます。また、会場の確保や設営の際に発生する手間や費用も掛からないため、低コストでできる集客方法といえるでしょう。一方、ウェビナーを実施する旨を認知してもらう必要があり、その際に広告費などを支払わなければならないことがあります。近年では無料オンライン会議サービスが多数存在していることから、実施のハードルは下がったといえます。

業種別集客アイデア

「早速集客しよう!」と考えていても、業種やサービス内容によって集客方法を考えなければなりません。ここからは、業種別の集客アイデアをご提案します。

集客アイデアを大公開!顧客を惹きつけ売上を伸ばす方法を解説

飲食店

厚生労働省の調査によると、日本全体で飲食店は144万店舗程度存在しており、競合が多い傾向にあるといえます。そのため、リピーターの確保が難しいほか、季節や天候、口コミに左右されやすい点が課題になります。他店舗に負けず、新規顧客を獲得してリピーターになってもらうためには、SNSの活用がおすすめです。店内の雰囲気や料理をSNSに上げることで多くのユーザーにアプローチでき、新規顧客の獲得が期待できるでしょう。また、ランチやディナータイムに特別なメニューを設けることで、リピーターにつながっていく可能性があります。

小売店

多くの小売店は特定の地域にお店を構え、地域密着型のビジネスを展開してる傾向にあります。そのため、利用者に限界があり、新規顧客を獲得するためには地域外のユーザーにアプローチしなければならない点が課題です。また、せっかく集客した新規顧客でも、サービスの内容が不十分だった場合はリピーターになりません。新規顧客を獲得するためには、Web広告や店内の様子を映したSNS運営のほか、交通広告などもおすすめです。売上を上げるために、遠方の顧客に商品を届けられるようにECサイトを運営する小売店も多くなりました。

ECサイト

近年ではECサイトは珍しいものではなくなり、売上の柱となっている企業も多くなったほどです。しかし、インターネット上ではさまざまな企業がECサイトを出店しており、全国の企業が競合になったといえます。ECサイトを運営している企業は、他社との差別化を図るためにSNS運用やWeb広告、SEO対策などを実施しています。自社独自の強みや商品のノウハウなどを記載したコンテンツを掲載・発信することで、顧客の発掘・開拓ができます。ただし、ECモールに出店する際は手数料、購入後に梱包や発送などさまざまな作業が発生する点には注意しましょう。

医療機関・士業

医療機関に在籍する医師のほか、弁護士や行政書士などは難解な試験を通過し、高い専門性を持つスペシャリストといえる存在です。体調不良や税金に不安があるユーザーをサポートする上記の有資格者ですが、競争が激しい職業でもあります。ユーザーは価格だけではなく、これまで手掛けた業務の実績などを参考にするため、これらの情報を発信しましょう。SNSなども有効ですが、オウンドメディアやSEO対策といった、中~長期的な施策も重要です。継続して情報を発信して、「ここは信頼できる」と思ってもらうことが、医療機関・士業の集客では重要な要素になります。

不動産

不動産は土地や建物といった、持ち運べず移動しない商品を売買する業界です。競合となる企業は不動産会社だけではなく、類似する人口や治安などのエリアにも注意しなければなりません。自分が所有している不動産の魅力を最大限に伝えるためには、オウンドメディア運営やSEO対策、SNS運用などが有効です。引っ越しや新居を構えたいユーザーは入念に対象エリアを調べる傾向にあるため、魅力や特徴を伝えることで信頼を得られます。コンテンツ量が十分だったり、専用のLPがあったりする場合はWeb広告を配信するのも良いでしょう。

ターゲット別集客アイデア

ターゲットには性別や年齢といったさまざまな属性があり、すべての人に同じ集客が有効というわけではありません。下記にて、新規顧客・リピーター・休眠顧客に対する集客方法をご紹介します。

【目的別】休眠顧客に響くDM例文集!反応率を高めるテクニック

新規顧客獲得

新規顧客には自社で購入するメリットや、対象となる商品がもたらす効果などを明確にすることが重要です。
しかし、ユーザーの中には購入したことがない企業や商品に、少なからず抵抗を持ってしまい、購入をためらう人がいます。購入に関するハードルを下げるためには、DMで初回割引や無料体験などの特典を提供することなどが有効です。また、あらかじめ選定したターゲットにWeb広告を配信したり、SNSで各種情報を発信したりすることでも新規顧客を獲得できます。

リピーター育成

業種によっては新規顧客を獲得したあと、リピートして購入してもらうことが重要なビジネスモデルが存在します。
初回で満足した新規顧客の中にはそのままリピーターになる人がいますが、何らかの不満により離れてしまう人もいます。リピーターを育成するためには、DM発送やメルマガ配信などで、継続してユーザーと接点を持ち続けることが重要です。使用期限が近くなったときに連絡を入れると、「そろそろ切れるから買っておかないと」と思い、リピートしてくれる可能性が高まるでしょう。

休眠顧客掘り起こし

休眠顧客とは、かつて新規顧客・リピーターとして購入していたにも関わらず、現在は購入していないユーザーを指します。
サービスに興味がなくなったり、別のサービスに乗り換えていたりと、さまざまな要因で休眠しているものです。休眠顧客を掘り起こし、再度購入してもらうためには、DM発送やメルマガ送付のほか、電話での確認をおすすめします。接点を持ち続けられるほか、電話の場合なぜ購入しなくなったのか原因を直接聞くことができるでしょう。

おわりに

本記事では、顧客を惹きつけ売上を伸ばす集客アイデアをご紹介しました。集客方法はオンラインとオフラインに大別でき、下記のようにさまざまな方法が採用されています。
・オフライン :DM発送、チラシ配布(ポスティング)、展示会・イベント開催、セミナー開催、テレビCM・ラジオ広告、テレアポ、飛び込み営業
・オンライン :Web広告、SNS運用、SEO対策、オウンドメディア、メールマガジン、ウェビナー

それぞれの集客方法にメリット・デメリットが存在しており、業種やターゲットによって最適な方法を選ぶ必要があります。売上が伸び悩んでいるときは、集客方法を見直してみましょう。

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三輪姫乃

三輪姫乃

ダイレクトメール発送代行専門会社・上場企業 【ディーエムソリューションズ株式会社】 ◆DM発送営業→新卒教育担当→教えてDM先生編集等のオウンドメディア運営や事業部の営業推進に関わる業務を担当。マーケティング検定/ウェブ解析士の資格を保有。