シニア向け広告とは?マーケティングに効果的なメディア10選
2024.05.22 2023.12.29マーケティング今や高齢者市場は100兆円とも言われており、シニア向けのビジネスも増加傾向にあります。
そんな中、シニア層に向けたアプローチ方法に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
今回は、どのような広告メディア・媒体がシニア層にマッチするのか紹介いたします!
目次
シニア向けの広告とは
シニア向けの広告とは、65歳以上をターゲットとした広告のことを言います。「シニア層向け広告」「シニア広告」とも呼ばれています。
広告は様々な種類があり、ターゲットとする年齢層によってもアプローチ方法が変わってきます。
シニア層の人口
現在の日本を”高齢化社会”とよく言いますが、今後もシニア層の人口は増加していくと予想されています。
総務省の調査では、令和5年9月15日時点の総人口に占める高齢者人口の割合は29.1%と、およそ3人に1人が高齢者という結果が出ています。
さらに令和22年には35.2%に達すると見込まれており、今後もシニア層をターゲットとした商品やサービスの需要は増えていくことも予想されます。
(引用元:総務省 統計からみた我が国の高齢者)
インターネット利用率
現代ではインターネットが普及し、デジタル広告の存在が大きくなっていますが、どの年代へも有効なマーケティング手法でしょうか?
年代別のインターネット利用率のデータでは、13歳から59歳までの各階層で90%を超えているのに対し、60~69歳は86.8%・70~79歳は65.5%・80歳以上は33.2%と、60歳以降年齢が上がるにつれ利用率が低下しているとの結果が出ています。
この結果から、59歳以下の年代と比べ60歳以上はインターネット広告に触れる機会が少ないと言えるでしょう。
(引用元:総務省 令和5年版情報通信白書)
スマートフォン・タブレット利用率
日々当たり前のように利用しているスマホ・タブレットですが、どの年代もそうでしょうか?
利用状況に関してのデータを見ると、「よく利用している」と回答した割合が18歳から59歳までの各階層で84%を超えており、特に18~39歳は100%に近い結果となっています。
それに対し、60~69歳は55.5%・70歳以上は24.3%、さらに「利用していない」と回答した割合は70歳以上は49.8%とシニア層の利用率は低い傾向にあることが言えます。
シニア向けのマーケティングとして、スマホやタブレットだけに焦点を当てるのは不十分と言えるでしょう。
(引用元:総務省 令和3年版情報通信白書)
シニア向けの広告【紙媒体】
インターネット・スマホ・タブレットの利用率が低いシニア層に対して、紙媒体は有効なアプローチ方法であると言えます。
様々な種類がありますので紹介していきます!
ダイレクトメール
ダイレクトメールは、自分宛てに届くDMの閲読率が75%を超えるというデータもあり、シニア層からの反響も期待できるマーケティング手法です。
近年ネットやSMS・Eメールから気付かぬうちに詐欺サイトへアクセスし被害にあうケースも増え、ネットやスマホに警戒心を持つシニア層も多くいます。
その点DMは送り主の情報も明確であり、不正なサイトに誘導されることもないため、シニア層へ安心感を与えられます。
また、DMは保存性が高く、興味のある内容であれば保管し繰り返し読んでもらえる可能性もあり、一つのDMで中長期的な効果も期待できるでしょう。
シニア層に向けたDMを制作する際は、大きなフォントを使用し、写真やイラストなどを用いてわかりやすく記載するのがポイントです。
(引用:一般社団法人日本ダイレクトメール協会「DMメディア実態調査2022」)
印刷・作業・発送込みで、DM1通48.4円から注文可能です。
商品ラインナップも充実していますので、用途に応じた仕様がきっと見つかります!
無料で価格が確認できるので、まずは現状と比較してみてください。
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ポスティング
DMのようにポストへ届けたいが、宛先のリストを持っていない…そういった場合にはポスティングがオススメです。
ポスティングは、特定のエリアや建物のポストへチラシを投函する広告手法のことを言います。
DMよりも反響率は低いと言われていますが、費用が安く視認性も高いため、シニア層が多く居住するエリアへ絞って配布を行うことで効果も高まるでしょう。
新聞広告・新聞折込
新聞広告とは、新聞の紙面に掲載されている広告のことを言い、新聞折込は、新聞に挟み込んで届けるチラシのことを言います。
若い世代では新聞は古いと思われがちですが、年代が上がるにつれ購読率が高くなる傾向にあります。
さらに60代は購読率が50%を超えていることから、シニア層にとって新聞は情報を得るために必要な媒体であり、新聞広告が目に留まる可能性も高いと言えるでしょう。
また、新聞自体信頼性の高い媒体であるため、新聞に掲載される商品やサービスへの信頼度も高くなる傾向にあります。
(引用元:総務省 令和3年版情報通信白書)
雑誌広告
雑誌広告とは、雑誌の紙面や裏表紙などに掲載されている広告のことを言い、商品やサービスを写真やイラストなどを用いて訴求することが可能です。
読者の年齢層・性別・趣味嗜好を絞ることができるため、シニア向けの媒体を選択することで高い確率でターゲットへ訴求することが可能です。
また、雑誌は一度読んで捨てられてしまうことは少なく再読性も高いため、広告が目に触れる機会も多く、中長期的な効果も期待できます。
会員誌広告
会員誌広告とは、企業や団体が会員宛てに発行する冊子へ広告を掲載することを言います。
前述した雑誌広告と特徴は同じですが、読者のロイヤリティが高いため、一般的な雑誌よりも多くの反響が期待できます。
ただし、掲載する広告の審査が厳しく、掲載料も高額になるケースもあるため注意が必要です。
同封広告・同梱広告
同封広告とは、他社のDMや通販カタログ、クレジットカードや光熱費の利用明細などに自社商品のチラシを封入し一緒に発送する広告手法のことを言います。
同梱広告も言葉が似ていますが、他社の商品と一緒に自社商品のチラシをダンボールへ梱包するという点で異なります。
どちらも開封率が高いうえに、配送先の年齢層・性別・エリア・趣味嗜好などのセグメントもできます。
ただし、どんなチラシでも同封・同梱できるわけではありません。商品やサービスの内容が近すぎるあるいは遠すぎるなどの場合、広告審査が通らない可能性もあるので注意が必要です。
フリーペーパー広告
フリーペーパー広告とは、無料で配布される情報誌に掲載する広告のことを言います。
配布地域や、読者の年齢層・性別でターゲットを絞ることができ、街頭・駅・病院など様々な場所で配布されているため、シニア層の行動特性に考慮した広告出稿も可能です。
また、多くのフリーペーパーでは、発行費は広告費から捻出されており、掲載料や広告枠のサイズの種類が多いのも特徴の一つです。
ただし、フリーペーパーの発行エリアは都市部に集中することが多く、それ以外のエリアでは効果が見込めない可能性もあるため注意が必要です。
シニア向けの広告【その他媒体】
紙媒体以外に、シニア向けのメディアを紹介します!
テレビ広告
テレビ広告とは、番組中や番組と番組の間に流れるCMのことを言います。
”テレビ離れ”という言葉もよく耳にしますが、60代以上のテレビ視聴時間は平日・休日ともに1日200分を大きく超えるというデータもあり、テレビ広告もシニア層に効果的と言えます。
細かいターゲティングは難しいですが、番組の内容や放送の時間帯を考慮することで、ある程度視聴者層を絞ることが可能です。
視覚・聴覚に訴える広告となるため、印象に残りやすいといったメリットもあります。
ただし、広告費が高額なためコスト面で手が出しづらいといったマイナス面もあります。
(引用元:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)
ラジオ広告
ラジオ広告とは、番組中に流れる広告のことで「ラジオCM」とも言います。
年代が上がるにつれラジオの視聴が習慣化する傾向にあり、番組や時間帯によりリスナーが想像しやすいことも特徴の一つです。
テレビ広告よりも安価ですが、ラジオは他のことをしながら聴くことも多いため、広告を聞き流してしまう可能性もあります。効果音やセリフ、起用するタレントなどを工夫できると良いでしょう。
交通広告
電車・バス・駅など交通機関に掲載する広告のことを言います。
日々公共機関を利用するシニア層も多く、効果的なメディアと言えます。
車内に掲載する広告は、乗車時間中に自然と目に入るため視認性が高く反復訴求も可能で、公共交通機関に掲載されているということから信頼感・安心感を与えられます。
シニア層が多く利用する駅や路線、優先席付近への広告掲載がオススメです。
シニア向け広告の注意点
ここからは、シニア向け広告における注意点を紹介いたします。
ペルソナを設定する
ペルソナとは商品やサービスを利用している典型的な顧客増のことを言います。
”シニア”といっても年齢は65歳以上と幅広く、性別や居住エリア・趣味・ライフスタイル・健康状態…など人によって様々なので、顧客を深く把握し、顧客視点でのマーケティングを展開するためにペルソナの設定はとても重要です。
時代が変わればシニア層の趣味嗜好やライフスタイルも変化していきます。
「シニアはこうだ」と固定概念で決めつけないこともポイントです。
デザインやフォントを工夫する
シニア向けの広告では、見やすく読みやすいデザインを心掛けましょう。
写真やイラスト、グラフなどは大きくはっきりと見えるよう表記し、フォントサイズは12~14ポイントが読みやすいとされています。
また、シニアにとって白抜きや黄色・青色・グレーは見づらい傾向にあるため、使用する際は注意が必要です。
複数のメディアに広告を掲載する場合は、なるべくデザインを流用せず、メディアに合わせて制作すると良いでしょう。
高齢者の中ではまだまだ現役で働ている方も多く、自分のことを”シニア”に該当するとは思っていない方もいます。また、”シニア”や”高齢者”といった表現を良く思わない方もいますので、多用しすぎないようにしましょう。
✓関連記事:ダイレクトメールのターゲット(性別・老若男女)に合わせた有効なデザイン
わかりやすく端的に伝える
どのような広告でも、わかりやすく端的に伝えることは重要です。
特にシニア層は認知機能が低下傾向にあるため、訴求ポイントを詰め込みすぎてしまうと情報を処理しきれず、読もうとしてもらえない可能性があります。
また、若者言葉や難しい専門用語はなるべく使用せず、誰が見ても意味が伝わる表現を心掛けると良いでしょう。
おわりに
今後シニア層の人口増加により、シニア向け広告はさらに増えていくでしょう。
自社の商品やサービス、ペルソナに合ったメディアを選択することが、成功の秘訣となります。
ぜひこの記事を参考にしていただけたらと思います!
三輪姫乃
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