【バーコード郵便】割引率は?はがきにも使える?適用条件や仕組みを解説!
2024.10.10 2023.11.30郵便サービス「バーコード郵便」をご存知でしょうか?あまり知られていないと思いますが、家に届く郵便物を見ていただくと実はバーコード郵便割引を適用して送られているものが沢山あります。本記事ではバーコード郵便の基本的な仕組みや、バーコードの細かい条件なども詳しく解説しており、この記事を読めばバーコード郵便を使ってお得に送れるようになります。
目次
バーコード郵便とは?
まとまった通数でダイレクトメールや通知文などを郵送する際に利用できる割引制度の1つで、郵便物の受け取り手の住所情報から生成したカスタマーバーコードを宛名と合わせて記載することにより、郵便料金の3%が割り引かれるサービスです。
例①通常はがき1,000通の場合 85円×1,000通=85,000円から3%分割引→2,550円お得に送れる! 例②定形郵便物1,000通の場合 110円×1,000通=110,000円から3%分割引→3,300円お得に送れる! |
発送する通数が多ければ多いほどお得になるので、DMなどのまとまった発送がある場合にはぜひ活用したい割引です。
バーコードを付けるとなぜ割引が効くの?
そもそもこのバーコードを付けると何で安くなるの?という話ですが、答えは郵便局側で手作業で仕分けする手間が省けるからです。
大量に差し出された郵便物は、いきなり受け取り手の最寄りの郵便局へ届けられるわけではなく、一度各エリアにある大きな郵便局に運ばれ、その中で全国エリア毎に仕分けされます。その仕分け作業の際に、バーコードが付いているものは機械を使って自動的に仕分け作業ができるのです。機械で仕分け作業ができる分、人が目検で確認する必要がなくなり、郵便局側は人件費がかからなくなりますね。バーコード郵便割引の3%は「作業が少し楽になったよ、ありがとう」割引のようなものですね。
バーコード郵便を適用できる条件
カスタマーバーコードを宛名と一緒に記載すると安くなるとお伝えしましたが、割引を適用させるためには以下の条件を満たしている必要があります。仕様や通数に規定がある為、割引を受けたい場合は必ず確認しましょう。
郵便物の種類
バーコード郵便割引が適用できる郵便物は、定形郵便物・通常はがき・往復はがきです。
※郵便区内特別郵便物、官製はがき、選挙運動用通常はがきは対象となりません。
※定形外サイズにはバーコード郵便割引は適用されません。
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形状・重量
上記の郵便物の種類(定形郵便物・通常はがき・往復はがき)の中で、形状・重量および取り扱いが同一のものに限ります。
例①通常はがき1種1,000通を差し出す場合=バーコード割引が適用可能〇 例②通常はがき1種500通+定型郵便物1種500通の計1,000通を差し出す場合= 〃 適用不可✖ |
※ただし、差出郵便局が指示する事項を記載した書面を添える際は、1度の差し出しにつき、異なる形状または重量のものを差し出すことができます。
通数
同時差出通数が1,000通以上の場合に適用可能です。
例①1,200通を一度に差し出す場合=バーコード割引が適用可能〇 例②600通を2回に分けて差し出す場合= 〃 適用不可✖ |
郵便料金の支払い
料金別納、料金後納、料金計器別納のいずれかとなります。
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バーコード生成・印刷をするうえでの注意点
ここからは少し細かい話になりますが、印字するバーコードにも条件があります。バーコードを印字しても条件を満たしていない場合は、郵便局に受け取ってもらえないケースも実際に発生してしているので必ず規定を守って生成・印刷するようにしましょう。
バーコード生成に必要な情報
バーコード郵便に使用されるカスタマーバーコードは、郵便番号と住所情報が組み合わされた数字の情報で構成されています。
細かく言うと、郵便番号7桁と住所の丁目・番地以下の情報を使用しており、郵便番号は数字のみ、丁目以下の住所は英数字とハイフンを使用してバーコード情報へ変換していきます。
例)〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-1-3の場合 180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-1-3 →郵便番号+丁目以下の住所情報を繋げる →「1800005 1-1-3」この文字列からバーコードを生成します。 |
バーコードのサイズ
カスタマーバーコードの長さは64㎜~88㎜で印刷をします。
バーコードを形成している細かい点線をバーと言います。バーは4種(ロングバー/セミロングバー上/セミロングバー下/タイミングバー)あり、それらを3種組み合わせることで1桁の数字・記号を表現していて、全23桁で形成されます。以下の画像の通り、先頭にスタートコード、末尾にストップコード、その間に郵便番号+丁目以下の住所表示情報+チェックデジットが配置されます。
バーコード全体の長さ:64mm~88mm
ロングバーの長さ:3.4mm~3.6mm
タイミングバーの長さ:1.05mm~1.35mm
※バーの幅は全て同一
バーコードを印刷する位置
次にバーコードを印刷する位置にも注意が必要です。
①バーコードの左右に最低2㎜(推奨5㎜以上)、上下も最低2㎜の余白が必要です。
※これにより周囲のテキスト情報がカスタマバーコードの読み取りに重なって上手く解読できなかったり誤読してしまうことを防ぐことができます。
②バーコードの印字位置は郵便物の縁から上下左右10㎜以上の余白が必要です。
【※1】 の部分は、できる限り縁から15㎜以上余白をとることが望ましいです。
【※2】 の部分は、消印が押される領域であるが料金別納または料金後納の場合はカスタマーバーコードを印字することも可能です。
【※3】の部分は、バーコードの方向を矢印で示しており、縦に印字する場合には上から下へ、横に印字する場合には左から右の向きにします。
その他、バーコードを印字した際に斜めに曲がってしまった場合は5度以内であれば許容範囲である等、細かい規定もありますので、詳しくは以下で紹介している日本郵便のサイトをご参照ください。
バーコードの色
カスタマバーコードの印字に使用できる色は、黒または濃い青色です。プリンタや印字機による通常の宛名印刷の際に使用されるインクと同等のものされています。
日本郵便公式ホームページ内にマニュアルがありますので、最新の情報については以下をご参照ください。
※参照元:日本郵便公式ホームページ≫郵便番号・バーコードマニュアル
【おまけ】誰でもバーコードを生成・印刷することができるの?
カスタマーバーコードについては、結論から言うと誰でもバーコードの生成・印字はできます。
前述した通り、宛先の郵便番号と住所情報から生成できるバーコード情報なので、以下の方法で誰でも作成ができます。
■Wordの差し込み印刷機能を使う
→Excelで郵便番号と住所データから変換した文字列情報をWordに差し込み、Word上で郵便カスタマーバーコード表示を設定できます。
■「筆ぐるめ」「筆まめ」「筆王」などのはがき作成ソフトを使う
→市販のはがき作成ソフトにはバーコードを生成する機能が備わっていることが多い為、これらを利用している方は設定することができます。
■ネット上で公開されている無料ツールを使う
→1件分のみ作成する等でよければネット上のツールを使えばバーコードの画像データを簡単に生成することができます。
ただし、慣れない作業なので手を出しづらいし面倒に感じてしまいますよね。
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【おまけ】届いた郵便物をネットに掲載する時は要注意!
前述した通り、カスタマーバーコードには「郵便番号」+「住所」の情報が使用されています。つまり、カスタマーバーコードを解像するとそれらの情報が分かるということになります!たまに自宅に届いた郵便物などの写真を宛名情報だけ隠してネット上に掲載しているケースもありますが、悪意を持っている人には個人情報を知られてしまう可能性があるということです。このご時世なので細心の注意を払いましょう。
最後に
お読みいただきありがとうございました!はがきや定形郵便物で、一度に1,000通以上発送する機会がある方はぜひ利用したいサービスですよね。ただ、バーコードの記載には意外と細かい条件があったりするので、個人的には専門業者に丸っと依頼するのが良い気がします。
また、郵便の割引は他にも種類があります。下記関連記事もご確認ください。
≫区分郵便物(郵便番号区分・バルク区分)とは?割引率と区分結束について
≫広告郵便物でお得に発送!利用条件や申請方法まで詳しく解説
最後に、バーコード割引を利用して安く発送したい方にとっておきのサービスの紹介です。
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本記事でご紹介したバーコード割引はもちろん、区分・広告郵便など最適な割引が自動で適用されます!
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小山咲
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