ゆうメールとは?料金やサイズ、配達日数、普通郵便との違いを解説

2024.10.03 2023.07.24郵便サービス
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「ゆうメール」は、日本郵便が配達するメール便サービスです。
この記事では、ゆうメールを利用する際に知っておくべき情報を解説いたします。

※掲載情報は2024年5月時点での情報です。最新情報は日本郵便公式サイトをご確認ください。

ゆうメールとは?

「ゆうメール」は、日本郵便が配達するメール便サービスです。1kgまでの冊子とした印刷物やCD/DVDなどを普通郵便よりも安価に配達できます。

料金の支払方法は、現金・切手以外にも着払いを選択することができ、基本ポスト投函のゆうメールですが、着払いのみ対面での受け渡しになります。
追跡番号は付与されないため、到着確認はでません。※後ほど説明しますが、書留、特定記録のオプションを付けることで、到着確認ができるようになります。

💡ポイント:1kgまでの冊子やCD/DVDを送るときは普通郵便より安い!

 

ゆうメールと普通郵便の違い

ゆうメールと郵便で大きく違うのは、「送れるものが限定されているかどうか」です。郵便は手紙や請求書などの信書を送ること可能ですが、ゆうメールで信書は送れません。ゆうメールは郵便よりも送れるものが限定されているため、価格が安く設定されているのです。

普通郵便よりも安く送れますが、規定サイズや発送方法に細かいルールがありますので説明していきます。 

ゆうメールの料金とサイズ

それでは、ゆうメールの料金とサイズについて解説します。

ゆうメールの料金

全国一律で、重量帯によって4つに分かれています。
※ゆうメールは重量1kgまでしか送ることが出来ません。

重量 ~150g ~250g ~500g ~1kg
料金(税込) 180円 215円 310円 360円

ゆうメールのサイズ

ゆうメールの規格

サイズ 長辺(長さ)34cm以内 × 短辺(幅)25cm以内 × 厚さ3cm以内
重量 1kg以内

このサイズ・重量を超える場合は、普通郵便やゆうパック、レターパックなどで発送できます。

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普通郵便との料金比較

普通郵便には、定形郵便と定形外郵便の2種類があり、それぞれ最大サイズや重量によって料金が決められています。

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≫はがき・定形郵便・定形外郵便って何が違う?サイズや価格など細かくご紹介!

ゆうメールと普通郵便の料金の違いは以下の通りです。

  ~50g ~100g ~150g ~250g ~500g ~1kg
定形郵便 110円 取り扱い無し
定形外郵便<規格内> 140円 180円 270円 320円 510円 750円
ゆうメール 180円 215円 310円 360円

50g以下のお手紙のような発送物であれば普通郵便の方がお得で、150g以上1kg未満であればゆうメールの方がお得です。

ゆうメールで送れるもの・同封可能なもの・送れないもの

続いて、ゆうメールで送れるもの、同封可能なもの、送れないものを解説します。すごく細かく設定されているので…いちいち覚えてられないという方はお近くの郵便局で気軽に尋ねてみると良いでしょう。

ゆうメールで送れるもの

ゆうメールは、冊子とした印刷物および電磁記録媒体の発送が可能です。 具体的には下記などです。

ゆうメールで送れるもの

  • 書籍、雑誌、カタログ、会報、各種マニュアル類
  • CDやDVDなどの電磁的記録媒体
  • コイル状の金具でとじたカレンダーなど
  • 冊子を筒状にして梱包しても送付可能

同封同梱が可能なもの

以下のものは、同封同梱が可能です。内容物のうち、印刷物がメインであることが条件になります。※メインとは、他の同封物より重量が重いものという意味です。

  • 付録
    (付録はメインとなる内容物よりも軽いものである必要があり、同封・同梱する際は内容物のタイトルと『付録』の文字を記載する必要があります。)
  • 注文用の払い込み用紙、返信に必要な事項を記載した用紙
    (申込用紙、アンケート用紙、払込用紙などが該当します。)
  • 返信用はがきや封筒
  • 注文を促すための商品見本
    (「見本」「サンプル」「試供品」のうちのいずれかの文字を記載したものに限ります。)
  • 上記のほかに注文または返信を促すための物、その他これに類するもの
    (割引券、クーポン券、記念品贈呈券、駐車券、昼食券、申し込み用紙への記入のためのボールペンなどがこれに当たります。 )

ゆうメールで送れないもの

ゆうメールで発送不可能なものは以下の通りです。

ゆうメールで送れないもの

  • 信書
    日本郵便、および総務省によると信書とは、特定の受取人に対して差出人の意思を表示し、または事実を通知する文書を指します。納品書や領収書、見積書などが信書に該当する書類であり、これらは郵便法および信書便法に規定されています。
    これらの法律により、信書は配送方法が定められていることから、ゆうメールを用いての郵送ができないのです。ただし内容物に関する簡単な挨拶状や、無封の添え状や送り状は送付可能です。
    信書について詳しくまとめたページもございますので、こちらも併せてご覧ください。
    一方、ゆうメールは不特定多数へ向けた広告を送付する方法であることから、法的だけではなく用途の観点からも異なります。
    ≫信書の発送(信書便)で注意したいポイントと発送方法を解説
    ≫ゆうメールで「信書」は送れない?信書の定義や対応策を解説!
  • 印刷を利用していないもの
    手書きの手紙などは発送できません。

送付可能なもの、不可能なものをまとめると、カタログや冊子、申込用紙や付録、サンプル、CDなど、大抵のものはゆうメールで送れることがわかります。 

ゆうメールを利用する際の注意点

続いて、ゆうメールを利用する場合に注意すべき2点をご紹介します。この2点が守られていないとゆうメールとして発送できません。

見やすい所に「ゆうメール」と記載する

外装の見やすい所に「ゆうメール」の記載が必須です。多く発送するのであれば、封筒に「ゆうメール」表記を印刷しておくとよいでしょう。個別で発送する場合は、郵便局でスタンプを押してもらえるので安心です。(手書き対応でも問題ありません)

中身が確認できるようにする

中身が確認できるようにするには以下の方法があります。

  • 封筒の一部または全部を透明にする
  • 封筒または袋の納入口などの一部を開けておく
  • 内容物の見本を差出郵便局で提示する

先述の通り、ゆうメールでは信書を送れないことが郵便法および信書便法によって定められています。
その為、場合によっては内容物が信書に該当しないかを確認する必要があり、そのために見やすい状態である必要があります。

💡ゆうメールを利用する際は、基本的に郵便局の窓口で差し出しを行うのが良いでしょう。

追跡や保証のサービスは付いていない
ゆうメールには追跡や保証といったサービスはついていないため、Webでの荷物の追跡や破損・紛失時には保証を受けられません。
下記サービスの場合、郵便物が汚れていた・濡れていた・壊れていた場合には郵便局側から損害賠償が支払われます。

  • 郵便物(手紙)で書留または代金引換としないもの
  • 郵便物(はがき)で書留としないもの
  • レターパック
  • ゆうメールで書留または代金引換としないもの
  • ゆうパケット

なお、オプションで書留サービス(詳細は後述)を利用すると、ゆうメールであっても追跡や保証を付帯することができます。

ゆうメールの配達日数

ゆうメールは、普通郵便と同様の配達日数でポストに届きます。
近郊地域では2日後、遠方地域では3日後の配達が目安となりますが、道路状況や気候状況によって1週間~10日間程度かかってしまう場合もあります。また、2021年10月からは土曜日の配達を行っていません。翌週月曜日(平日)の配達になります。

利用できるオプションサービス

急ぎでゆうメールを届けたい、配達日を指定したい、追跡機能を付けたい場合は、別途費用を支払って以下のオプションを利用することができます。

速達

ゆうメール料金 +330円
速達とは、本来速達としない荷物を速達扱いにして、優先して郵送するサービスです。
ゆうメールのほかには、心身障がい者用ゆうメールに限り付帯が可能なサービスであり、早く商品を届けたいときに利用しましょう。
対象物はいやすいところに朱色の横線が引かれている点が特徴であり、人目で見分けられます。

  • とにかく早く届けたい場合に利用するサービス
  • 土日祝日の配達も可能 

納期が短縮される一方、配達日を指定できない点や郵便局が定めるる「交通困難地・速達取扱地域外一覧」は対象外となります。
上記より、郵便局の速達サービスはとにかく急いでいる方や、提出期限ぎりぎりに差し出される方に向いているサービスといえます。

書留

書留には、下記のように「一般書留」や「配達日指定」の2種類が含まれています。
当日中の再配達や休日配達、不在時に希望配達日時を指定できるといったメリットがあります。

▽一般書留
一般書留は引き受けから配送までを記録し、破損・紛失が発生した場合に実損害を賠償するサービスです。
ゆうメール料金 +420円(損害要償額10万円まで)
 >さらに5万円ごとに+23円(上限500万円)

▽簡易書留
簡易書留は一般書留と比べて料金が割安であり、賠償額が10万円から5万円になる書留サービスです。
ゆうメール料金 +350円(損害要償額5万円まで)

  • 引受から配達までの送達過程を記録するサービス。※簡易書留は引受と配達のみの記録
  • 配達時の破損があった場合、一般書留の実損額を全額賠償、簡易書留は5万円まで賠償してくれます。

配達日指定

配達日指定サービスでは、土日や休日を含め、お客様が指定した日に郵便物などを配達してもらえます。
誕生日や記念日といった特別な日のほか、日中に郵便物を受け取れない方に郵送する際におすすめです。

ゆうメール料金 +52円

  • 土日祝日の配達も可能
  • 配達日は、差出日の3日後から10日以内の日を指定できます。

特定記録

ゆうメール料金 +160円

  • 送った履歴が残るサービス。重要書類を送る場合に利用されることが多い
  • 土日祝日の配達は不可。損害賠償もついていません。

ゆうメールを大量に送付する場合は「特約ゆうメール」の活用がおすすめ

特約ゆうメールとは、郵便局と特約運賃契約を締結している企業を介して郵便物を配送するサービスです。
通常のゆうメールは先述した価格で郵便局が郵送を承りますが、特約ゆうメールは上記よりも価格が抑えられています。
抑えられている価格については企業や郵送する数によって異なりますが、年間差出個数が500個以上の場合に利用できます。
契約できる郵便局は集荷などを行う大きな郵便局であり、特約ゆうメールは1年ごとの契約更新となります。
一度にまとまった通数を発送する場合は、特約ゆうメールを利用すると発送費を抑えることができます。
通常のゆうメールでは冊子の印刷物や電子記録媒体しか送れませんが、特約ゆうメールではチラシなどの印刷物も送付可能です。
特約ゆうメールを利用する方法は、2パターンあります。

郵便局と直接特約ゆうメールの契約を結ぶ

郵便局と直接特約ゆうメールの契約を結ぶ場合は、年間の発送通数など、細かい条件をクリアする必要があります。一般的には、年間差出が500通以上(月平均40通程度)の場合に契約できると言われていますが、対応する郵便局の判断になるので契約ができるかは不明です。また運賃は、発送通数などをもとに郵便局の担当との交渉が必要になります。

発送代行会社に委託をする

発送代行会社に委託をする場合は、一度に100通以上の発送であれば単発のDMでも特別安い運賃で発送することができます。また、ほとんどの発送代行会社では、印刷や宛名印字、封入作業なども一括で対応してくれるため、 発送コストだけではなく作業の手間も解消できるのでおすすめです。

全国の発送代行会社で、日本郵便と特約契約を結んでいる業者は20数社と言われています。
当メディアの運営をしている、【ネットでDM印刷・作業・発送が注文ができるセルマーケ】では、年間2億通以上、全国トップクラスの発送実績があるため、印刷~発送まで特別お安くご案内することができます。一度に100通以上を発送予定で、ゆうメールを特別安く利用したい、簡単にDM発送業務を委託したい方は、是非セルマーケをご利用ください。サービスサイトに料金表もございますので是非ご参考ください。

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おわりに

以上、こちらの記事ではゆうメールとはどのようなサービスなのかについて解説しました。
ゆうメールは日本郵便が配達するメール便サービスであり、1kgまでの荷物を普通郵便よりも安価に配達できます。
しかし、信書や手書きの手紙など、印刷を利用していないものについてはゆうメールで発送ができません。
大量にゆうメールを利用する場合は、郵便局と直接契約を締結したり、発送代行会社に依頼する「特約ゆうメール」がおすすめです。
ゆうメールを利用して、低コストで郵便物を発送して費用対効果を高めましょう。

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      タグ : 発送
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      教えて!DM先生 編集部

      ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引14,400社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。