区分郵便物(郵便番号区分・バルク区分)とは?割引率と区分結束について
2024.05.28 2023.08.02郵便サービス大量の請求書や領収書などを一度に送る場合、膨大な配送費がかかります。しかし、「区分郵便物」を利用することで通常料金よりもお得に送ることができるのをご存知でしょうか?
区分郵便物として郵便物を差し出す場合、差し出す前に郵便番号ごとに仕分けする必要があるなど、少し手間がかかります。しかし、やり方を工夫すれば無理なくスムーズに仕分けられるので、心配は無用です。区分け用品なども使って、上手に仕分けましょう。
この記事では、区分郵便物についてわかりやすく解説するとともに、区分の仕方や割引率なども詳しくお伝えいたします。
※掲載情報は2023年8月2日時点での情報です。最新情報については、郵便局HPをご確認ください。
目次
区分郵便物(郵便番号区分・バルク区分)とは?
区分郵便物とは端的に言うと、差し出す前に郵便番号ごとに仕分けされた郵便物のことです。
年賀状を投函するときに送り先の郵便番号ごとにまとめて、あるいは県内と県外に分けて投函している方も多いのではないでしょうか。区分郵便物も似たようなもので、郵便番号ごとにまとめて差し出すことで、配送費の割引が受けられるというサービスです。
郵便物は、郵便局で郵便番号ごとに仕分けされて配達されます。100~200通ならそのまま差し出しても問題はありませんが、大量になればなるほど仕分けの手間がかかることは想像に難くありません。郵便局での仕分けは基本的には機械で行いますが、機械にも処理能力の限界があるので、配達に支障が出てしまうことも考えられます。
もちろん機械に通すことができない郵便物もあるので、そのような郵便物は人の手で仕訳けるしかありません。大量に差し出されれば、郵便局の業務がストップしてしまう恐れも出てきます。
そこで、区分郵便物の出番です。予め差出人側で郵便物を郵便番号ごとに仕分けすることで、郵便局内での仕分けがスムーズになり、配達までの時間も短縮されます。また、配送費も削減できるので、大量に郵便物を出す際は賢く利用しましょう。
区分郵便物はこんな方にオススメ!
区分郵便物を使うべき方は、次のような方です。
- 一度に2,000通以上の請求書や納品書を送る企業や商店
- 広告を目的としない広報誌や会合の案内、通知などを大量に送る方
一度に差し出す郵便物の量が2,000通を超える場合は、割引を受けられるので、区分郵便物を利用しましょう。差出通数によって割引率が異なるので、後の章で詳しく解説します。
なお、区分郵便物として差し出す際、事前の申し込みなどは不要です。ただし、差出郵便局で交付されている用紙が必要なので、事前にまとまった数をもらってきておくと便利です。
広報誌や案内等、広告を目的とした郵便物を送付する場合は、事前に申請をすることで、さらに割引率が高い「広告郵便物」のご利用がおすすめです。
区分郵便物による割引率
区分郵便物は、一度に差し出す通数や条件によって配送費の割引を受けることができます。
基本割引率は次の表のとおりです。
基本割引率
(1)受取人の住所または居所の郵便区番号ごとに区分された場合
差出通数 | 割引率 |
2,000通~ | 3% |
1万通~ | 4% |
5万通~ | 5% |
10万通~ | 6% |
(2)差出郵便局が指定する郵便区番号ごとに区分された場合
差出通数 | 割引率 |
2,000通~ | 1% |
1万通~ | 2% |
5万通~ | 3% |
10万通~ | 4% |
参照元:日本郵便_区分郵便物 割引率詳細
配達先の郵便番号ごとに仕分けされた場合、2,000通~9,999通までは3%の割引、9,999通以上は1万通~4万9,999通まで4%、5万通~9万9,999通まで5%、10万通以上は6%と割引率が高くなっていきます。この割引率はあくまでも基本割引率なので、特別割引率の条件もプラスすればさらに配送費を削減すること可能です。
なお、区分郵便物として差し出す場合、差出郵便局の指示に従って仕分けした際も配送費の割引が受けられます。(2)の表が、その場合の割引率です。
差出郵便局の指示に従って仕分けした場合は、配達先の郵便番号ごとに仕分けた場合よりも割引率が低いので、どちらの方法で郵便物を仕分けするかは社内の担当者とよく話し合いましょう。
特別割引率
区分郵便物は、特定の条件を満たすことで基本割引率以上の割引を受けることもできます。
特別割引率は、以下の表のとおりです。
参照元:日本郵便_区分郵便物 割引率詳細
特別割引率は、郵便物にバーコードが付いているどうかで割引率が変わります。バーコードが付いている郵便物の方が割引率は高いので、可能であればバーコードを付けるようにしましょう。定形外郵便はバーコードの有無による割引率の差はありません。
その上で、さらに下記のことで割引を受けることができます。
- 配達までの日数に余裕を持たせる
- 大量に差し出す
ただし、最も割引率が大きいのは、「バーコードの付いていない定形外郵便を、指定された容器に入れて20万通以上、配達まで7日以上余裕を持たせて差し出した」場合です。通常の配送費から8%も割り引かれるので、配送費の相当なコストダウンが可能になります。
区分郵便物の利用条件
区分郵便物の利用条件は次の通りです。
- 定形郵便物・定形外郵便物・通常はがき・往復はがきに該当する郵便物であること
- すべて同じ形・同じ重さの郵便物であること
- 一度に2,000通以上差し出すこと
- 料金別納・料金後納・料金計器別納の郵便物であること
- 配達先の住所または差し出す郵便局の指定する仕分け方で事前に仕分けてあること
このほかにも受ける割引によって細かい条件が定められています。
例えば、バーコード付き郵便物のための割引を受ける場合は、一定の条件を満たす郵便物に受取人の住所などを表す決められたバーコードの記載が必要です。
なお、形や重さが異なる郵便物を差し出す際には、郵便番号別に仕分けた上で、さらに形や重さ別に仕分けする必要があります。
差し出す郵便局の指定する仕分け方に関しては、持ち込む郵便局ごとに異なるので一度問い合わせてみましょう。
セルマーケは2,000通以上のハガキのご注文の場合、区分郵便が自動で適応されます。
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区分・結束の方法
区分郵便物を差し出すにあたって、最も大切なのが区分・結束の方法です。区分郵便物として差し出す郵便物は、受取人の住所・配達先の郵便番号ごとに仕分けてください。
その上で、差出郵便局から渡される用紙に下記を記入して、束にします。
- 郵便番号
- 配達日数に余裕を持たせるかどうか
渡される用紙には、配達に余裕を持たせない場合は「割引」、3日程度余裕を持たせる場合は「特割」、7日程度余裕を持たせる場合は「特特」と記入してください。
束にするのが難しい場合は、ロールパレット等の区分け用品を利用して差し出すことができる場合もあります。区分け用品が利用できるかどうかも差出郵便局によって異なるので、事前に利用する郵便局に確認しましょう。
また、区分け用品は通信販売で購入できます。今後も区分郵便物を頻繁に差し出すようなら、購入を検討するのがおすすめです。中でもおすすめの区分け用品は「薄型パレットケース」と「透明区分ケース」です。どちらも透明なので中が確認しやすい上、積み重ねて収納できるので場所を取りません。
おわりに
大量に郵便物を差し出す場合、区分郵便物として差し出すことで、配送費を大幅にダウンすることができます。一度に2,000通以上差し出す場合は、ぜひ区分郵便物として差し出すことを検討しましょう。
区分郵便物として差し出すときは、予め差出人のほうで郵便番号ごとに仕分けしておくことが必要になります。全ての郵便物に封をしてから仕分けするとなると大変なので、封筒を印刷する際に住所録を郵便番号に並べ替えて印刷し、できあがった封筒をロールパレットなどに入れておくと後からスムーズに仕分けられるでしょう。
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区分郵便物を利用する場合、事前の申し込みは必要ありません。他にも気になることがあれば最寄りの郵便局に問い合わせていただき、上手に区分郵便物の割引制度を利用してください。
教えて!DM先生 編集部
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