DMのサイズで効果は変わる?用途や内容ごとにおすすめサイズを解説
2025.04.28 2023.09.05ダイレクトメールダイレクトメール(以下DM)の歴史はWebよりも古いにも関わらず、現在も多くの企業や店舗で活用されています。
販売促進や新店案内、ファミリーセールといった、さまざまな情報がDMには記載されており、売上増加が主目的です。まずは読者にDMを見てもらう必要がありますが、そのためにはDMのサイズにもこだわる必要があります。こちらの記事では、DMのサイズで効果は変わるのかについて、用途や内容ごとにおすすめサイズとあわせて解説します。
目次
DMのサイズの重要性
DMを活用したマーケティングにおいて、「どのサイズを選ぶか」は成果を左右する重要なポイントです。配布コストと訴求力のバランスを取る上で重要視される要素であり、費用対効果にも影響を及ぼします。
たとえば、はがきなど小さいサイズは印刷費や郵送費を抑えられるため、頻繁に送るキャンペーンやリピート施策に向いています。一方で、A4サイズのような大判のDMは視認性が高く、商品の魅力やサービス内容をしっかり伝えたい場合に最適です。ただし、費用面ではやや高くなる傾向があるため、目的やターゲットに合わせた最適な選択が求められます。また、自然と目に留まるサイズであることも、開封率や反応率に大きく影響します。受け取った瞬間に「何か特別な案内かも?」だと感じさせるDMサイズを選ぶことが、反響を得るための重要な要素のひとつといえるでしょう。
DMによく利用される定番サイズとは?
自宅や職場に届くDMを思い浮かべていただくと似たようなサイズや形のDMが思い浮かぶと思います。
世間に出回っているDMサイズには一定のパターンがあるので、ここではDM発送によく使われている定番サイズを紹介します!
はがきサイズ(100×148mm)
一般的なはがきです。DMの発送以外にも様々な通知や案内の発送にも使われています。二つ折り(V折り)や三つ折り(Z折り)にして圧着すると、盛り込める情報量を増やせるのも人気のポイントです。サイズが小さく持ち運びに便利なので、店舗に持っていく為のセール案内などに使われることも多いです。なお、短辺90~107mm、長辺140~154mmの範囲であれば定形として取り扱われます。
※はがきの最大の魅力は郵送費の安さでしたが、2024年10月に値上がりがあり、今後減少する可能性もあります。
A4サイズ(210×297mm)
一般的なコピー用紙サイズです。最近ではA4サイズの厚紙だけで送るA4大判はがきDMが人気で、単純にはがきよりも情報量が多く載せられることや、DMに限らず印刷物として定番のサイズの為、印刷費用が割安というのも特徴の1つです。
郵便料金の場合だと定形外郵便物扱いとなりますが、日本郵便のゆうメールなどのメール便サービスでは安価に送ることができるため、DMの発送に多用されています。
長3サイズ(長形3号)(長形3号、120×235mm)
一般的な定形サイズの封筒のDMです。皆さんの自宅にもよく届くと思いますが、はがき同様にDMの発送以外にも多く使われているサイズです。上記で紹介したA4サイズが三つ折りで入るサイズになる為、使い勝手が良いです。封筒に入れることで内容が外から確認できない為、開封して確認しようという心理になりますよね。プライバシー保護の観点から考えても、あまり他人に知られたくないようなセンシティブな内容やシークレットな内容にも対応ができます。
DMのサイズに制限はない。型にとらわれないDMもアリ!
上記でよく使われている定番サイズを紹介しましたが、必ずこのサイズで送らないといけない…という規定はありません。
基本的にはDMのサイズや形は、送り手側の自由です!
実際に発送する方法によってそれぞれのサイズ制限はありますが、よくある平面のものから立体的なDMまで色々な形が存在します。
制作・印刷・発送費用は一旦度外視しますが、過去にはこんなに変わったDMが話題になっています。
・コロナ禍を逆手にとったマスクケース付きDM
・たくさん届く年賀状の中でも目立つ!箱型の年賀DM
・新車の運転席疑似体験ができる大判チラシDM
・組み立てるとそのままスマホスタンドに!?変身DM
参照元:日本郵便「全日本DM大賞」(過去入賞作品)
【用途別】DMのおすすめサイズ
DMはその目的やターゲットに応じて、効果的なサイズを使い分けることが重要です。
しかし、どのような用途でどのようなサイズが有効なのかが分からない、という人は多いのではないでしょうか。ここでは、代表的な用途別におすすめのサイズをご紹介します。
新規顧客への訴求:A4または圧着はがき
新規顧客へ商品やサービスを紹介する際は、視認性と情報量のバランスが良いA4サイズや、開封できる圧着はがきがおすすめです。
A4サイズであれば、大きな写真や図解を使って魅力をしっかりと伝えることができます。圧着はがきの場合、表紙にインパクトを持たせ、中面で詳細を伝える構成ができるため、開封率アップにもつながります。いずれのサイズにおいても、第一印象で興味を持ってもらいたい場面に最適です。
既存顧客へのリピート促進:はがきサイズ
リピーターや既存顧客へのDMには、コストを抑えながら定期的に届けられるはがきサイズをおすすめします。
特に、セール情報や来店のお礼、割引クーポンの配布など、「簡潔に伝えたい情報」があるときはこのサイズが効果的です。はがきは多くの人が目にするサイズの紙媒体であることから、違和感なく受け入れてもらいやすい特徴を持ちます。手軽さと親しみやすさから、受け取った側にとってもストレスが少なく、内容も伝わりやすくなります。
企業向けDM:長3封筒
フォーマルで信頼感を与えたいBtoB・企業向けにサービスを案内する際は、長3封筒サイズ(A4三つ折り)がおすすめです。
ポップなデザインは手元に渡っても読まれずに処分される可能性があるため、控えめなデザインの封筒を用意しましょう。カタログや案内資料を丁寧に同封し、読み手にしっかりとした印象を与えることができます。名刺や返信用封筒を同封するスペースもあるため、商談につながりやすい形でアプローチが可能です。
【内容別】DMのおすすめサイズ
DMの定番やサイズを決めるうえでのポイントについて説明してきましたが、ここでは具体的にDMの内容別におすすめのサイズや仕様を紹介します。
基本的には自由ですが、一般的なマナーや受け取り手側が受ける印象も考慮したうえで、選びたいところです。
①招待状系のDM
単なるDMではなく、「特別なお客さまへ送っていますよ」というプレミアム感のある印象を与えたいですよね。 こういった場合は結婚式などの招待状のような仕様が最適です。一般的によく用いられるのが、高級感のある用紙で二つ折り・三つ折りの厚紙カードを封筒に入れて手紙のような仕様です。
封筒にも宛名のラベルを貼るのではなく、直接封筒へ宛名を印字して、大量に出している”DM感を無くす“というのも工夫の1つです。 皆さんも手元に、DMっぽくない手紙のような封筒が届いたら必ず開封して中身を確認しますよね。
②情報が多い・少ないDM
情報量が多いDMの場合は、受け取り手が情報に目を通しやすいような仕様を選びましょう。
具体的には、情報量が多く載せられるA4サイズの圧着DMや、封書にして案内したいサービスや商品毎にチラシを封入することを推奨します。DMとして届いた後も、持っていてほしい、保管していてほしいような場合には、冊子やファイル型で送る場合もあります。
情報量が少ないDMの場合ははがきサイズにすることでコストを抑えられますし、逆にA4サイズの大判はがきなどに余白をたくさん使ってデザインすることでインパクトを与えられるDMに仕上げられることもあります。
③アンケートや調査のDM
アンケートや調査など、受け取り手に何か記入してもらい返送・返信してもらうような内容の場合は、案内状やチラシとは別に、受け取り手が記入する用紙としてA4サイズの印刷物を単体で入れておくことが多いです。
その際には書き込みやすいように上質系の用紙にする等の気遣いも大事ですね。そのような細やかな工夫によってアンケート等の回収率も変わってきます。
このようにDMの内容によってサイズや仕様を使い分けられると良いですよね。
WEB上で印刷~発送まで完結できる【セルマーケ】では、様々なサイズや仕様のDMに対応しています。印刷データと宛名先リストを入稿するだけで発送まで完結するので、本当に便利です…!もし自分たちで発送しなきゃな…と思っている方がいましたら、お手間削減になりますのでぜひご活用ください!
DMのサイズを決めるうえでのポイント
上記で説明した通り、様々なサイズや仕様があるDMですが、何を決め手としてサイズを決めればよいのでしょうか。
基準は主に3つあります!何を一番重視するかで選ぶサイズも変わってきます。
DMの目的から逆算してサイズを決める
DMのサイズが大きければ大きいほど、もしくは、変わった形であればあるほど、ポストに投函され他の発送物と混ざっても目立ちます。そのため、受け取り手に見てもらいやすくなり、印象にも残りやすくなります。
また、サイズが大きいとレイアウトやデザインの範囲が広がり、変形の場合であれば自由度も広がります。一般的には開封率が高くなると言われているので、とにかく手に取って見てほしい、認知してほしいというポイントが重要な場合は、インパクト訴求型の大きいサイズや変形の仕様を検討すると良いでしょう。上記のように、目立ちやすい性質を利用してブランディングができることから、大きめのサイズや変わったサイズは新規顧客獲得に有効です。
一方、既存顧客やリピーターに対してはコストを抑えつつ、情報量を確保できるはがきサイズがおすすめです。
既存顧客やリピーターは自社商品・サービスを購入したことがあるため、一定の関係値を構築できていると考えられます。サービス内容などの紹介は最小限に抑えられるため、省スペースで情報を伝えられるのです。このように、新規顧客・リピーターなど、DMを発送する目的からサイズを逆算することができます。
予算や配送料を踏まえてサイズを検討する
DMは自由なサイズで送れる!とお伝えしてきましたが、DMのサイズや仕様によって製作~発送費用の部分も大きく変わってきます。
送り手としては、受け取り手の心を掴むような凝ったDMを送って、開封率や成約率を上げたいという狙いがあると思います。しかし、どうしてもコストが気になってきますよね…!DM業界の現場では、お客様から最も多く寄せられるのがコストに関するご相談です。
コストを安く抑えてDM送りたいということであれば、記載したい情報量をリストアップしたうえで、見合うDMサイズとそのサイズで一番安く送れる発送方法を探すことが大切です。
そんな時は、圧倒的低価格でDMの印刷~発送を委託できる【セルマーケ】というDM発送代行サービスがありますので、送りたい仕様を選択して最適な発送方法で手配してもらうことができますよ!とても便利なのでお勧めです。
デザインとの相性を考えてサイズを選ぶ
DMの内容によって記載する情報量は大きく変わってきます。
例えば、たくさんの情報量を載せたいのに小さい文字ではがきで送ると文字も小さくなり、受け取り手は読みづらいでしょう。更に多くの情報を載せたい場合は、コストとの兼ね合いにはなりますが、パンフレットなどの冊子型にしてページ数を増やすなど、受け取り手が情報に目を通しやすい仕様を考慮する必要がありますね。掲載する情報量が多く、サービスや商品の内容をきちんと知ってもらうということが目的の場合は、まず記載したい情報量を洗い出し、その情報量に見合ったサイズを選択しましょう。
下記は、デザインとの相性からサイズを選ぶ際に考慮するべき要素です。
載せたい情報量
BtoBなど、詳細な説明が必要な場合は大きめのサイズのDMがおすすめです。
また、不動産や保険業界なども比較的情報量が多くなる傾向にあるため、大きめのDMを使用することがあります。はがきなど比較的小さいサイズのDMに多くの情報を記載すると、文字が小さくなって視認性が低下します。大きいサイズのDMを使用することで文字の視認性を維持できるほか、多くの情報を書き込むことができます。DMの目的は商品やサービスの向上による売上増加であることから、DMの視認性は売上に大きな影響をおよぼすのです。
写真点数
写真は文字よりも大きく表現されることが多い要素ではありますが、その分多くのスペースを要します。
視認性向上やアイキャッチを目的としてさまざまな写真を掲載したくても、小さなDMの場合は掲載点数に限界があります。大きなDMを用意することで複数の写真を掲載できますが、写真が多くなりすぎると伝えたいことが散漫になってしまいがちです。そのため、DMに写真を掲載する場合は、最小限の枚数で本当に必要なものだけを選定する必要があります。適切な写真のみを掲載することでDMに記載する情報に一貫性が生まれるため、高い成果が期待できます。
レイアウト構成
はがきなど比較的小さなDMの場合は視線を移動せずに記載情報を視認できますが、大きめのDMは視線の移動が求められます。
人の視線は左上→右→左下や、右上→右下→左上のように移動する傾向にあります。読んでもらえるDMを作成する際は、人の視線を考慮したレイアウトでの構築が重要です。DMのサイズが大きくなるほど視線の移動も大きくなるため、入念なレイアウトの考慮が求められます。
DMのサイズ選びに迷ったときの解決策
「目的も情報量も整理したけど、どのサイズが一番いいのかわからない…」そんな時は、DM発送代行業者に相談するのがベストです。
DMのプロである発送代行会社は、用途・予算・訴求内容に応じて最適な仕様を提案してくれます。中でも、【セルマーケ】のようなサービスなら、印刷・デザイン・発送までワンストップで依頼できるため、コスト管理や手間の軽減にもつながります。「訴求力は下げたくないけど、コストも抑えたい」 「開封率を上げる変形サイズにチャレンジしたい」そんなお悩みをお持ちなら、プロの知見を活用して、最適なDMサイズを選びましょう!
おわりに
この記事では、ダイレクトメールを送る時のサイズを決めるポイントや内容別におすすめの仕様を紹介してきました。皆さんがDMについて考える場合の参考になれば幸いです。
本記事以外にも、DMを作成するにあたって気にしていきたい反響率等についてまとめた記事もありますので、是非併せてチェックしてみてください!
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≫DMの反応率はどのくらい?測定方法や反応率を上げる方法を解説!
DMのプロと相談して決めたい!まだ具体的に決まっていないのでまずは話しを聞きたい!という方は、
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丸山知紗

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