【例文・デザイン例あり!】美容室・ネイルサロンDMの効果的な作成方法
2024.10.11 2023.08.03事例・効果測定「効果のある書き方やデザインが浮かばない」「色々なDMを試したけれど集客やリピートに繋がらない」
とお困りの美容室やネイルヘアサロンのオーナー様・スタッフ様に向けて、DMの制作・実施に役立つノウハウをまとめました。
この記事では「知りたい!」という要望の多い、DMのあいさつ文の書き方から発送タイミング、DMの企画アイデアまで、他サロンの事例もまじえてたっぷりと紹介しています。例文とデザイン例も豊富ですので、雛形やテンプレートとしても活用してください。
目次
美容室やネイルサロンが“DM”を送るメリット
まず、美容室やネイルサロンがDMを送るメリットについてお伝えします。ずばり、DM発送のメリットは顧客ロイヤルティを高めることができ、来店促進ツールとして効果的であるという点でしょう。
美容室やネイルサロンにとって新規顧客と既存顧客の両方とも大切になりますが、最近では新規顧客獲得はSNSやネット広告が主流になります。一方で1度来店してもらったことがある既存顧客は個人情報を取得しており、直接手紙(DM)という形でのアプローチが可能になります。
既存顧客へのアプローチでDMをオススメする理由は、DMという手段に下記のような特徴があるからです。
開封率が高い
実はメルマガやポスティング等の他の広告媒体に比べて、DMの開封率は70%以上と圧倒的に高いというデータがあります。
家に届いてもすぐに捨ててしまわれるイメージもありますが、捨てる前には実に70%以上の人が開封して内容を確認しているのです。逆にメルマガは捨てもしないけど読みもされない…なんてことが多くあり、開封率の平均は20%前後と言われています。
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訴求力がある(思い出してもらえる・覚えていてもらえる)
SNSやネット広告が主流の現代において、あえて紙媒体のDMを送ることで受け取り手に訴求しやすいという点も、美容室やネイルサロンがDMを送ることのメリットの1つです。
デジタル媒体とは違い、「あなたに送ってますよ」という特別感もアピールしやすく、良いタイミングで手元に届くと上手く訴求することができます。サロンへの信頼感やイメージアップに繋がり、親近感を持ってもらったり思い出してもらえてリピート来店促進に繋がります。
もしくは、1度来店されてから1年以上期間が空いてしまっている顧客に対してもタイミングを見計らってDMを送ることで休眠顧客の掘り起こしをする機会にもなります。
効果検証がしやすい
せっかく広告施策をするのであれば、効果検証をして広告のPDCAを回していきたいと考える方も多いと思います。美容院やネイルサロンに届いたDMを持参してもらったら割引や特別な施術が受けられるオファーを付けると、DMの効果検証も簡単になります。
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それでは、美容室やネイルサロンが送るさまざまなDMの事例や書き方について詳しく紹介していきます!
【新規顧客宛】サンキューDM・再来店促進DM制作のポイントと例文
おそらく多くの美容室にとっての重要課題が、「新規顧客の顧客(リピーター)化」ではないでしょうか。とくに〈クーポンハンター〉と呼ばれる、割引クーポン利用客の再来店促進に頭を抱えているという話はよく耳にします。そこでまずは、新規顧客に向けて送るサンキューDMの書き方や例文、再来店を促す再来店促進DMのポイントについて説明します。
「サンキューDM」制作のポイント
サンキューDMの目的は来店のお礼を伝えること。「ありがとうDM」と呼ばれることもありますね。とはいえ、いまや多くの美容室が実施していることもあり、ただ「ありがとうございます」とだけ書いて送るだけでは、なかなかお客様の印象に残りません。
そこで大切なのが〈お客様との絆をつくる〉という意識です。もう少しやわらかく、〈仲良くなる〉と言い換えても良いでしょう。理想のイメージは企業やサロンからのDMではなく、私信。
なぜなら、顧客は〈対企業・サロン〉よりも〈対個人〉に親しみを感じやすいからです。
会社やサロン共通のポストカードであっても、できるかぎりオーナーや担当スタッフが手書きでメッセージを添えたいもの。文章のところどころにお客様の名前を入れたり、書き手の写真やイラストを添えたりするのもポイントです。これはサンキューDMにかぎりませんが、心理学に〈単純接触効果〉という概念があり、人は顔写真を見る回数が多いとその人に好意を持ちやすくなるといわれています。
サンキューDMには、次の5つの要素を入れると良いでしょう。
要素1.来店への感謝
まずは、サンキューDMの基本ですが、来店してくれたことに対してのお礼の気持ちを最初に書きましょう。
大切なのは「お客様に喜ばれる・嬉しいと思ってもらえること」を伝えること。間違っても売り込みや再来店促進をアピールしないように注意しましょう。
要素2.施術に対する満足感を引き出す言葉やヘアケアのアドバイス
1でお礼を伝えたうえで重要なのが、施術内容に関してお客様に喜んでいただけるような言葉を添えたり、新しいスタイリングや施術後のケアについて丁寧にアドバイスすることです。
新しいヘアスタイルを褒められると誰だって嬉しいですよね。スタイリングやケアのアドバイスも添えることで、覚えていてくれているということと、ちょっとした心遣いが信頼につながります。
要素3.また会いたいという気持ち
そして、締めの言葉にも気を配りましょう。「お越しください」「ぜひ来店ください」では、どうしても売り込みの印象が強くなります。それよりも「また〇〇様にお会いしたいです」というような、相手に心理的負担の少ない、個人からのやわらかな言葉のほうが好印象です。
要素4.パーソナルな情報/メッセージ(※顧客によっては不要)
こちらは上級テクニックで、施術中の会話や当日のファッションなどに触れることで、グッと親密感を高めるための要素です。サンキューDMに必須のノウハウとして紹介されることも多く、すでにご存じかもしれません。ただし、必ずしもお客様全員に効果的というわけではないので注意が必要です。お客様のなかには、プライベートな話題に触れられることを嫌う方がいるからです。
サンキューDMな色々な形がある!
サンキューDMで多く利用されているのはハガキの仕様ですが、その他の仕様で送るのもお勧めです。少々コストはかかっても、サロンについてたくさんのことを知ってほしいという気持ちから、下のようなセットを封筒で送っている美容室もあります。
サンキューDMの仕様 | 封筒:長3サイズの紙封筒 中身:サンキューレター・お声募集はがき・店舗紹介冊子 |
〈お声募集ハガキ〉は切手不要の返信用ハガキになっていて、施術や接客の評価、感想、要望などをアンケートと自由記述方式で答えてもらうもの。「顧客の声をサービス改善に反映する」という真摯な姿勢が伝わり、ユーザーにとっても好印象ですね。また、現在ではWEBでアンケート回収するのも一般的になっている為、回答フォームに遷移できるQRコードを付ける工夫もしています。集まったお声は、折込チラシやホームページなどの広告・販促コンテンツとして活用できるのもポイントです。
〈店舗紹介冊子〉は、企業や商品販促でいうブランドブックのこと。美容室のお店のコンセプトやこだわり、ストーリー、オーナーを含めたスタッフ紹介、それぞれの仕事やお客様に対する想いを伝える内容になっています。
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サンキューDMの文例集
「サンキューDMには手書きのメッセージが必要」と言われても、実際書くとなると悩んでしまうこともあるかと思います。そこで、ここでは雛型やテンプレートとして使える例文を集めました。ご自身のDM内容に合わせてアレンジして活用してください。
▼美容室向け
提案させていただいたショートボブ、喜んでいただけてとても嬉しかったです。
〇〇様の優しい雰囲気とマッチしていて本当に素敵でした。
これからも〇〇様にお似合いのスタイルを提案できるよう精進してまいります。
それでは、次回も〇〇様にお会いできるのを楽しみにしています。
先日は、数ある美容室の中から当店をご利用いただきまして、本当にありがとうございました。
その後のスタイルの状態はいかがですか?
気にされていたダメージのケアは上手くできましたでしょうか?
もしお困りの点がございましたら、お気軽にご相談ください。最優先で対応いたします。
それでは、またお会いできるのを心よりお待ちしております。追伸
ネイルもとても素敵でお似合いでした。近々さらにデザインの種類を増やす予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。
▼ネイルサロン向け
教えたいただいたストレッチ、早速試してみたところ、寝つきが抜群に良くなりました!
職業柄ずっと座ってお客様の手元に集中するので、とても悩んでいたので大変助かりました!
〇〇様もお仕事お忙しいかと思いますが、体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。
次回も元気で美しい〇〇様にお会いできるのを楽しみにしています。
新しく挑戦されたフレンチネイル、〇〇様にとってもお似合いでした!
そういえば、大きな声では言えませんが、例のお話盛り上がりましたね。
次回のご来店までに、私も新しいネタを仕込んでおきますね笑
では、次回のご来店を心よりお待ちしております!
「再来店促進DM」制作のポイント
サンキューDM1通だけでどんどんリピートが増えれば良いのですが、なかなかそんなに上手くはいきません。とくに初回来店時に次回予約が取れていないお客様に対しては、サンキューDM以外にも、再来店を促進するDMがあると尚良いでしょう。
それでは「再来店促進DM」を送る際に、効果的な文章をお教えします!
1.お客様目線の文章
お客様目線の文章とは、〈お客様が期待感やメリットを感じる〉文章のこと。たとえばヘアカラーのチェンジをきっかけに再来店をすすめたい場合、「新しいカラーを導入しました。そろそろカラーを変えてみませんか?」だけでは一方的で強引な印象を与えてしまいますよね。
それよりも、「きっとお好きなお色に違いない!と思ってお伝えしたくなりました」とか、髪のダメージを気にしている方向けなら「髪への負担が減ってツヤ感倍増です」と伝えたほうが、お客様も自分の為に伝えてくれているんだ…と感じ、「行ってみたいな」という気持ちが湧いてきます。
2.気づきを与える文章
気づきを与える文章とは、「そろそろ毛先がまとまらなくなっていませんか?」というような、お客様の悩みを先回りして指摘する文章を指します。人は自分のことをよく分かってくれている人を信用したくなるものです。割引やキャンペーンの案内も、営業っぽさを感じさせずに受け止めてもらいやすくなるでしょう。
効果的な発送タイミングは?《例1》3ステップDM
本来はヘアスタイルや悩みに応じて顧客1人ひとり別々のタイミングで発送するのが効果的ですが、そうすると作業が煩雑になり、通常の業務の合間に対応するのも相当な手間になってしまうでしょう。そのため多くの美容室やネイルサロンでは、初回来店日を起点に〇日後、〇〇日後というように、ある程度仕組化して発送タイミングを決定しています。
上の図は、サンキューDMを含めて3回のDMで再来店を促すプログラムの事例です。
マーケティングでは「3回続けて物事が起こると人の記憶に残りやすい」と言われており、通販などの異業種でも新規顧客には最低3回DMを送るのが一般的です。
この事例の場合は、価格が安い等のアピールではなく、あくまで〈人〉を軸に信頼関係を構築してリピートを促そうという狙いがうかがえます。そこでポイントとなるのが、3通目の来店誘導文です。突然の露骨な売り文句で割引をアピールすると、それまでの関係性がぶち壊しになってしまいますよね。1~3通目と共通しているのは、スタッフからお客様への1対1のコミュニケーションです。
効果的な発送タイミングは?《例2》6ステップDM
次に、より手間とコストをかけ、売り込み要素も強めた6ステップDMの事例を紹介します。
※実際は来店3日後にサンキューDMを発送していますが、図では省略しています。
1通目のDMでお客様のスタイルや髪の状態に応じたベストな次回来店時期を提案。その後2ヵ月後までは月1回、それぞれの時期に応じたホームケアのアドバイスや季節に合わせたスタイルの提案をおこないます。
㈱リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2023年上期資料」によると、女性全体の美容室の平均利用サイクルは84.4日、つまり約2ヵ月半ですが、その期間を過ぎた3ヵ月目のDMからはセットメニューに割引を設けて、価格による訴求も強化します。
最後の5ヵ月後は、それまでのようにスタッフからではなく、オーナー直々の手紙でダメ押し。「以前ご来店の際に施術や接客でご不満な点や気になるところがございましたら、お気軽にお申し付けください」「またのご来店を心よりお待ちしております」という、価格ではなくスタッフの技術や対応が理由で離反しそうなお客様を引き留める内容にします。
一度に100通以上のDMを出すなら・・・印刷から発送までをWEBで一括注文できるセルマーケがオススメです。年間2億通を超える発送実績があり、専属のカスタマーサポートがいるので安心です。
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【既存顧客宛】バースデー・記念日DM制作のポイントと例文
既にリピーターになっている既存顧客を、優良顧客化することを目的としたDM施策もあります。ここでいう優良顧客とは、割引や価格の安さではなく、サロンやスタッフのことが好きで来店してくれる〈ファン〉のようなお客様のこと。ファンになってもらう為に効果的なツールやDMと、それぞれのクリエイティブのポイントを紹介します。
「バースデー(誕生日)DM」の書き方とデザイン例
一般に人は、自分のことを大切にしてくれる人に対して好感を抱くもの。それはビジネスや商売でも同じです。お客様にファンになってもらうためには、特別感(VIP感、プレミアム感)の演出が欠かせません。DMでそうした役割を果たすのが、一人ひとりの記念日に贈る誕生日DMです。
とはいえ、こちらもサンキューDMと同様、当然他店も実施しているため、型どおりの内容ではなかなかお客様に響きません。多少手間はかかりますが、上の例のように手作り感のあるデザインにしたり、手書きのメッセージを添えたりするなど、〈大切に想っている〉ことが伝わるようなクリエイティブを意識することが大切です。親近感とお客様への想いに溢れ、「このサロンを選んで良かったな」「通い続けたいな」と思ってもらえるような仕上がりになれば成功です。
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バースデー(誕生日)DMの文例集
誕生日DMの文章では、「おめでとう」だけでなく、日頃の感謝の気持ちも伝えたいもの。いくつか例文を紹介しますので参考にしてください。
これからの1年が笑顔いっぱいの年になりますように!
当店では〇〇様への日頃の「ありがとう」の気持ちを込めて、贈り物をご用意しております。
またのご来店をお待ちしております!
お誕生日のお祝いと日頃の感謝を込めて、ささやかながらプレゼントをご用意いたしました。
スタッフ一同、〇〇様のご来店を心よりお待ちしております。
心より、お会いできたことに感謝しております。
〇〇様の特別な日を彩るヘアスタイルの提案は、ぜひ私たちにおまかせください。
ささやかながらプレゼントをご用意してお待ちしております。
〇〇様にとって素敵な1年になりますように、これからもキレイのお手伝いをさせていただけると嬉しいです。
次回のご来店を心よりお待ちしております。〇〇様のご愛顧に感謝しているスタッフ一同
「お客様との周年記念日DM」制作のポイントとデザイン例
お客様に特別感だけでなく、サプライズ感も与えられる強力なDMがこちらです。
題して〈お客様との周年記念DM〉。会社やサロンの設立日を祝う周年DMは一般的ですが、これはお客様の初来店の日を勝手に記念日にして祝うもの。あくまで企業目線の前者と違い、お客様に〈自分ごと〉として感じてもらいやすいというメリットがあります。なにより他店は(ほぼ)実施していないので、サプライズ効果は抜群です。ポイントはオーナー・スタッフ問わず〈人を前面に出す〉こと、そして〈楽しく読めて役に立つ〉内容を意識することです。
「年賀状DM」の書き方とデザイン例
お正月やクリスマス、母の日など、祝日や季節のイベントに合わせたDMは、〈ワクワク感〉を演出できるとベストです。
これは年賀ハガキに印字されているくじ番号を活用した、プレゼント抽選イベントを告知する年賀状DMです。当選番号はサロンとHP(ブログ)で発表、プレゼントの手渡しはサロンという流れ。休眠顧客にも発送すれば、再来店のきっかけになるかもしれません。
なによりも、年賀DMといえばお決まりの割引やキャンペーン関連が多いなか、こうした企画性の高いDMを届けることで他サロンとの差別化にもつながります。他の時期でも、〈いい夫婦の日記念 旦那様改造イベント〉や、男性向けサロンなら〈サッカーワールドカップ優勝国当てイベント〉なんかも盛り上がるかもしれません。
【休眠顧客宛】休眠掘り起しDMのポイントと例文
しばらく来店のないお客様に送る再来店促進DMのことを、休眠掘り起しDMなどと呼びます(以下:休眠DM)。発送タイミングはサロンによってさまざまですが、早いところでは〈最終来店日から1ヵ月後〉、遅いところでは〈最終来店日から6ヵ月後〉あたりが一般的です。また、DMのレスポンスは送付リストに大きく左右されるため、〈元・優良顧客〉〈最低3回以上来店客〉〈カットのみ顧客 + 男性客は除く〉など、再来店してくれる可能性の高い顧客に絞って発送しているサロンもあります。
休眠DMのクリエイティブのポイントは、再来店のきっかけを上手に作ってあげること。
そのためには、次の3点を伝えると効果的です。
1.このタイミングでDMを送った理由(なぜ今なのか)
DMの送付理由は、割引やキャンペーン以外の理由を指します。いきなり売り込みから入っても、休眠顧客には響きません。それよりも、たとえば「快適すぎて爆睡しそうになるシャンプー台を導入しましたので、ぜひ〇〇様に試していただきたいと思いお手紙をお送りしました!」、または「ずいぶん暖かくなってきましたね!衣替えとともにカラーを変えるお客様が増えています」というような、お客様にとって〈来店の動機〉になる文章がベターです。
2.分かりやすいオファー(割引・特典)
休眠DMに限らず、販促ツールの反響を上げるためには必須の要素ですが、とくに休眠顧客はすぐにDMを読んでくれないことが多い(=読む理由がない)ので、目立つように伝える工夫が大切です。
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3.再来店を待ってます!という気持ち(ウェルカム感)
休眠DMに特に大切なのが〈来店歓迎〉のアピールです。お客様にとって、自分から離れてしまったサロンにふたたび顔を出すのは気まずいもの。かつて常連だった方ならなおさらです。そうした心理的なハードルを下げるためにも、「また〇〇様にお会いできるのを心待ちにしております」といったような心遣いは欠かせません。意外とお客様は、「なんとなく」や「他サロンを試しているうちに忘れてしまって」というボンヤリとした理由で離反することが多いのです。
そういう方に効果的なのが、次の少々トリッキーな〈当選しました!DM〉です。
「ご当選おめでとうございます!」という言葉で興味を惹き、賞品であるクーポンや割引の利用 = 再来店への誘導を図るのが狙いです。
クリエイティブのポイントは〈特別感〉の演出。当選者が少数であること、めったに実施しない特別なイベントであることなどを伝えて、「特典を使わないと損」という気持ちになってもらえれば成功です。上の圧着ハガキの例のように、〈プレミアム〉や〈ご優待〉という表現を使うのも良いでしょう。
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発送タイミングは下の例を参考にしてください。
3ステップDM(休眠掘り起こしDMの発送タイミング)
休眠顧客は過去通っていたサロンのDMに対する興味度合いが低いため、複数回発送するのがベターです。
上の例は3ステップ。基本のクリエイティブは同じで、あいさつ文(封書の場合は封筒のコピー)のメッセージのみ変えて3回発送しています。間隔は2週間と短めですが、キャンペーンと絡めて送る場合は、DMの存在を印象づけるためにもこれぐらいがおすすめです。
一方、キャンペーン誘導ではなく、お客様の都合の良いタイミングでカムバックしてもらいたい場合は、次のような1ヵ月間隔で発送するのが一般的です。
複数回にわたるDM発送は時間と手間がかかります。
そんな時はDMの印刷~発送をWEBから一括注文できるセルマーケがお勧めです。
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【おまけ】美容室・ネイルサロン向け〈季節のあいさつ〉文例集
最後に、新規・既存・休眠問わず、すべての顧客向けDMで使える、季節のあいさつ文のフレーズ例を集めました。再来店促進DMキャンペーンDM等のあいさつ文までどんどん活用してください。
春の〈季節のあいさつ〉例文
当サロンでも春らしい華やかなスタイルにチェンジされるお客様が増えてきました。
髪型やカラーをちょっと変えるだけで新しい季節へのワクワク感が高まります。
もし、「自分も変えてみたいけれどまだできていない」「どんなスタイルにしたら良いか迷ってしまう」とお悩みでしたら、お気軽にご連絡くださいね。
最近は淡いピンクをベースにした春らしいカラーがより人気になってきています!
〇〇様に似合いそうな新しいカラーも入荷しているので、よかったら一緒に手元から春を迎えましょう♪
家族のことを一番に考えて、毎日がんばっているお母さん。
私も昔は反抗したこともありましたが(笑)、年齢を重ねるごとに尊敬の気持ちが強くなっています。そんなお母さんに「美」と「笑顔」をプレゼントしませんか?
△△では、お客様のお母様にだけ特別に、無料で施術体験いただけるクーポンをご用意いたしました。
夏の〈季節のあいさつ〉例文
夏と言えば海、フェス、花火! …と書いているだけで心なしか気分が開放的になってきました☆
当店でもバッサリ短くしたり、明るめのカラーにチェンジしたりされるお客様が急増中♪
暑い中ご来店いただくお客様の為に、冷たいおしぼりとお飲物をご用意してお待ちしております。
イベントも多くお出かけの機会も多いかと思いますが、忘れちゃいけないのが紫外線対策です。
秋以降もきれいな髪でヘアスタイルを楽しんでいただくために、今回はご自宅で簡単にできるケア方法をお届けします。
うだるような暑さが続きますが、こんな時こそ指先から気分をあげていきませんか?
夏仕様のカラーやパーツを揃えてお待ちしております!お気に入りが見つかるはずです☆
秋の〈季節のあいさつ〉例文
この時期お客様のお悩みで多いのが、夏の紫外線や皮脂による髪の毛と頭皮へのダメージ。
実は当店には、髪の毛と頭皮両方にアプローチできるトリートメントメニューがあるんです!
秋といえば・・・食欲。食欲? いえ、オシャレ!そう、オシャレです笑!
当店でもお洋服とあわせてヘアカラーをチェンジするお客様が増えてきました☆
〇〇様も秋カラーを取り入れてより洗練された髪色にシフトしませんか?
定番になってきた”くすみカラー”にパーツをプラスしたり、もう1カラープラスすることで一気に秋らしさが増します。
この季節にぴったりな秋色ネイルを提案しているので是非インスタグラムもご覧くださいね。
冬の〈季節のあいさつ〉例文
髪の大敵、「冷え」と「乾燥」が気になる季節がやってきましたね。
この2つ、フケやかゆみ、抜け毛の原因といわれていますが、お顔のスキンケアはしていても、頭皮までは気が回らないという方も多いのではないでしょうか。
そこでオススメなのが「ほかほかヘッドスパ」。
ただいま当店で人気№1のスタイルがショートボブ。
「冬なのにショート!?」と驚かれるかもしれませんが、コートやマフラーで重くなりがちな首回りがスッキリするので、上品で洗練された印象に仕上がるんですよ。
実はこの季節、爪も乾燥します。ネイルをしていてもしていなくても、乾燥は大敵です!
そこで〇月中にご来店いただいた方限定で、ネイルオフ後にネイルオイルマッサージを実施中!
寒い中ご来店いただくお客様のために、温かいお飲物をご用意してお待ちしております。
まとめ
サロンのお客様へ送るさまざまなDMの企画を紹介してきましたが、全てに共通している一番大事なことをまとめます。
●一番大切なのは〈お客様との絆をつくる〉こと
●顧客は〈対企業・サロン〉よりも〈対個人〉としてのメッセージに心を打たれる
それぞれのDMの制作ポイントでは、お客様への特別感や親近感を与える為の工夫をお伝えしました。自分が言われたりされたりして嬉しいことをお客様へ定期的に施策としてやっていくことで、徐々に信頼に繋がっていきますので、根気強く施策を行っていくことが大切です。
こんなDMが効果的でした!
本コンテンツでは、美容業界のDMでありがちな失敗事例・成功事例を別記事で紹介しています。DM施策成功のカギも詳しく解説していますので、是非こちらもご参照ください!
🔍あわせて読みたい!
≫【こんなDMが効果的でした!】美容室・ヘアサロン編
おわりに
以上、美容室DMのさまざまな例やコツを紹介してきましたが、最終的にお客様の心を動かすのは、やはりオーナー様やスタッフ様の「お客様にキレイになってもらいたい、喜んでもらいたい」という〈想い〉だと思います。
個人的にも、初めはクーポンがきっかけだったにもかかわらず、来店後届いたDMが素敵で続けて通うようになった美容室がありました(そのときのDMの内容も、この記事に反映しています)。
日々施術やその他の業務をこなしながら、お客様一人ひとりのことを考えてDMを書き、発送するのはとても大変なことだと思います。
できるなら全て手書きで・・・と言いたいところですが、お客様が多くなればなるほど容易ではありません。そういった時には本メディアを運営している【セルマーケ】を活用してくださいね!印刷から発送までWEB上で一括注文でき、価格は業界最安級!あなたの助けになるはずです。
印刷されたDMでも、気持ちは届く! そう願って記事を締めさせていただきます。
小山咲
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