やってみたい!キャラクターマーケティングの成功事例や効果を紹介
2024.10.08 2024.08.27マーケティング価値観や購買行動が多様化する現代において、販売促進や競合との差別化などに苦戦を強いられる企業も多いと思います。そんな中、マーケティングにキャラクターを活用することで、共感を得やすく多くのファン獲得に繋がります。本記事では、キャラクターマーケティングの効果や成功の秘訣などを紹介していきます。
目次
キャラクターマーケティングとは?
キャラクターマーケティングとは、キャラクターを活用したマーケティング手法のことです。キャラクターを広告やプロモーションに活用することで消費者の関心を惹きやすく、自社商品・サービスの認知拡大や競合他社との差別化などに効果的です。
キャラクターは自社オリジナルのものだけでなく、マンガやアニメ、ゲームの登場人物や、ゆるキャラ、VTuberなど既存のキャラクターを活用するケースも多いです。
キャラクタービジネスの市場
テレビCMやポスター、商品パッケージなど様々な場面でキャラクターが活用されているのを見る機会も多いと思います。
2024年度には、キャラクタービジネスの市場規模は前年度比101.8%の2兆7,464億円と推計されており、様々なマンガやアニメでヒット作が生まれたことや、VTuberの人気が高まったこともあり、市場は堅調に推移しています。
(引用:株式会社矢野経済研究所「キャラクタービジネスに関する調査を実施(2024年)」)
キャラクターマーケティングの効果
多くの企業や自治体で活用されているキャラクターマーケティングですが、どのような効果があるのでしょうか?
他社との差別化に繋がる
多くの類似商品やサービスがあふれる中、特定のブランドを強く印象付けることは至難の業です。
そこで、魅力的なキャラクターをプロモーションに活用することで、ブランドに独自性を持たせることができ差別化に繋がります。既に競合がキャラクターマーケティングを行っている場合は、似たキャラクターを活用してしまうと消費者に混乱を招くおそれがあるため、しっかりと調査を行ったうえで戦略を練ると良いでしょう。
販売促進・集客効果が見込める
販売促進や集客を目的としたマーケティングを行う場合、キャラクターの活用は効果的です。
例えば、キャラクターとのコラボ商品を販売したり、来場特典としてキャラクターグッズを配布するなど、様々な方法で潜在顧客やキャラクターのファン層へアプローチすることが可能です。最近では、VTuberが自身の配信チャンネルで商品や施設の紹介を行い、成功した事例も多数あります。
企業ブランディングに役立つ
”硬い印象を持たれてしまう” ”企業名や商品名を覚えてもらうことが難しい”そういった企業では、キャラクターを活用することで、消費者へのイメージを和らげる効果やブランド想起を高める効果が期待できます。
企業の特性にマッチしたキャラクターを活用することで、企業とキャラクターのイメージが結び付き、効果的に一定の印象付けができるでしょう。キャラクターが企業の顔となれば、キャラクターへの愛着が連鎖し企業のイメージ向上にも繋がります。
オリジナルキャラクター活用のメリット
キャラクターマーケティングでは、企業オリジナルのキャラクターを作り使用するケースと、既存のキャラクターのライセンス許可を得て使用するケースがあります。まずはオリジナルのキャラクターを活用した場合のメリットを紹介していきます!
自由度が高い
自社で作成したオリジナルのキャラクターであれば、版権を気にすることなく様々な場面で自由に使用することが可能です。
見た目や性格なども自由に設定できるため、独自性が高く、自社の商品・サービスにマッチしたキャラクターを生み出すことができるのも特徴です。一度制作してしまえば追加で発生するコストは少なく、使用期限も気にすることなく活用できます。
コミュニケーションの活性化に繋がる
最近では、企業がキャラクター自身のSNSアカウントを作成するケースも増えています。
企業から発信する情報は一方的なものになりやすく、消費者が受け入れにくいケースもあります。そこで、企業が発信したいメッセージをキャラクターに代弁させることで、消費者にとって企業やブランドが身近な存在に感じられ、効果的に情報を伝えられるようになります。キャラクターは企業と消費者との間に感情的な繋がりを生むことができ、顧客ロイヤルティの向上にも役立ちます。
IPビジネスで収益化できる
IPビジネスとは、自社が生み出した知的財産を活用し、ライセンス使用料などの収益を得るビジネスモデルのことを言います。
オリジナルキャラクターに人気が出れば、自社のマーケティングで活用できるだけでなく、他社に版権を提供することで新たなビジネスとして展開できる可能性もあります。
注意点もある!
注意点も把握しておきましょう!
・工数やコストがかかる
自社のイメージにマッチした魅力的なキャラクターを一から生み出すには、時間や工数がかかります。また、ノウハウがない場合はプロのデザイナーへ依頼する必要もあり、その分コストがかかります。また、オリジナルで作成したつもりでも、既に類似のキャラクターが存在するケースもあるので、事前のリサーチも入念に行う必要があります。
・キャラクターが認知されるまでに時間を要する
キャラクターが完成したからといって、すぐに世に広まるわけではありません。知名度0の状態から認知させるには、長期的かつ戦略的に発信していく必要があります。また、キャラクターは流行に左右されやすい側面もあり、一度人気が出たとしても継続的な人気に繋がる保証はありません。
他社キャラクター活用のメリット
自社でオリジナルのキャラクターを作成する時間もノウハウがない…という場合は、他社が著作権や所有権、使用権を持つキャラクターを使用することも可能です!契約費用やロイヤリティなどは発生しますが、既に人気のキャラクターであれば育てる必要がなく、即効性が期待できます。他社のキャラクター活用時のメリットを見ていきましょう。
知名度を活かせる
既に人気のキャラクターを使用することで、そのキャラクターの持つ知名度を活かし、商品やサービスを素早く世に広げることが可能です。また、キャラクターのファンの間で話題となれば、SNS上で拡散されるケースも多く更なる宣伝効果が期待できます。
集客・販売促進に繋がる
人気のキャラクターを使用したプロモーションは、世間の注目度も高く、強く消費者へ訴求することが可能です。
自社オリジナルキャラクターの場合は、実際に人気が出るのか・狙ったターゲット層に響くか全くわからない状態からのスタートとなりますが、既存のキャラクターであれば知名度やファン層を事前に把握することができ、ブランドイメージにマッチしたキャラクターを起用することで高い効果が期待できます。また、使用するキャラクターや作品のファンへ購入を促すこともでき、新たな潜在顧客獲得にも繋がります。
注意点もある!
注意点も把握しておきましょう!
・コストがかかる
人気のキャラクターは版権使用料が高額になることがあります。また、使用規定や期間など細かい条件が定められているケースもあり、自社オリジナルのキャラクターよりも自由度は下がります。
・炎上に巻き込まれる可能性がある
キャラクターがSNSを運用している場合、言動により炎上する可能性も考えられます。ひとたび炎上するとマイナスイメージが広がり、同時にキャラクターを使用している企業や商品の好感度も下がる恐れがあります。
他社のキャラクターを使用するには?
「自社オリジナルのキャラクターの作成が難しい」「既に人気のキャラクターを活用したプロモーションをしたい」そんな時は、版権を持つ企業と契約を結んでいる代理店へ相談すると良いでしょう。
代行費用は発生しますが、キャラクターの使用交渉をスムーズに進められることや、広告・プロモーションの企画や制作まで依頼できるなど様々なメリットがあります。初めて版権キャラクターを使用する場合、まずは代理店へ相談してみるのがオススメです。
ダイレクトメールの発送代行を行うディーエムソリューションズ(株)では、大手出版社やVTuber所属事務所等と契約しており、様々な有名キャラクターの紹介が可能です。キャラクターをDMに活用する場合は、デザインから発送まで全工程を依頼できます。ご相談はコチラ。
キャラクターマーケティング成功例
ここからは、キャラクタービジネスの成功事例を紹介していきます。
ちいかわ
「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」は、SNSから誕生したキャラクターです。可愛らしい見た目だけでなく、物語にはダークな要素が含まれていることが大人たちの共感を呼び、幅広い世代のファンを獲得しています。2020年に作者のナガノさんがX(旧Twitter)で発信して以降、瞬く間に人気が広がり、マンガ化やアニメ化に留まらず、様々な企業とのコラボ商品が誕生しています。
2023年に全国15~69才の男女を対象に行われた株式会社日本リサーチセンターの調査では、「最近よく目にする・流行っていると思うキャラクター」の1位にちいかわが選ばれています。また、2022年に続き2024年にも日本キャラクター大賞に選ばれ、今最も注目度の高いキャラクターIPのひとつと言えるでしょう。
株式会社スパイラルキュート公式サイト
(引用:株式会社日本リサーチセンター「NRC キャラクターweb調査 2023 Part3:流行っているキャラクター」)
くまモン
くまモンは、2010年に熊本県がPR活動に使用するマスコットキャラクターとして誕生しました。2023年には、利用商品の年間売上高が1,664億円と過去最高額を記録し、日本全国に存在するご当地キャラクターの中でも圧倒的な人気を誇っています。どのようなデザインにも落とし込みやすいキャラクターデザインと、熊本県の許可が下りれば、個人・法人問わず無料でロゴとキャラクターを利用できるという画期的な取り組みが、キャラクタービジネスの成功要因の一つとなっています。
熊本県県知事公室くまモングループ公式サイト
(引用:知事公室くまモングループ 2023年くまモン利用商品年間売上高)
周央サンゴ
周央サンゴは、ANYCOLOR株式会社が運営する「にじさんじ」に所属し、2020年にYouTubeチャンネルを開設しデビューしたVTuberです。2023年に実施された志摩スペイン村とのコラボイベントは大きな話題を呼び、来場者数は前年比約1.9倍、紹介したチュロスの売上は例年の約33倍と、驚異の売上を記録しました。
周央サンゴだけでなくVTuberは10代~30代に人気が高く、コロナ禍での巣ごもり需要を経て知名度と人気が急拡大しました。2023年度のVTuberの市場は800億円と見込まれており、前年度比153.8%と順調に推移しています。VTuberはIPとインフルエンサーの2つの特性を持つことも強みの一つで、多くの企業や自治体のマーケティングに取り入れられています。
にじさんじ公式サイト
(引用:株式会社矢野経済研究所「VTuber市場に関する調査を実施(2023年)」)
キャラクターマーケティング成功のカギ
ただキャラクターを活用しただけでは、キャラクターマーケティングの効果を最大限発揮することはできません。キャラクターマーケティング成功のポイントを紹介します。
マーケティングの目的を明確化する
マーケティングの目的により、キャラクターの使い分けが異なります。
例えば、自社のブランディングを目的とするのであれば、オリジナルキャラクターを作成し育てることで、安定したブランドイメージを作ることが可能です。一方、短期的なプロモーションであれば、既に認知度の高いキャラクターを使用することで、即効性が期待できます。キャラクターマーケティングの効果を最大限に発揮させるためにも、まずは目的を明確化しましょう。
ターゲットの分析を行う
キャラクターのビジュアルや性格により、刺さるユーザーの属性が異なります。
ターゲットに響かないキャラクターを使用しても、高い効果は得られません。例えば若年層をターゲットとする場合は、流行を取り入れたキャラクターを作成したり、若者に人気のキャラクターを使用するのが良いでしょう。また、キャラクターを使用する広告や商品パッケージに関しても、ターゲットを意識したデザインを行う必要があります。自社の商品やサービスをどのような人物に届けたいのか、ターゲットの性別や年齢、ライフスタイルなどを細かく分析したうえで、マッチするキャラクターを検討していきましょう。
親和性のあるキャラクターを選ぶ
単に目立つキャラクターを活用すれば必ず効果が得られるわけではありません。企業や商品・サービスとイメージがかけ離れている場合、キャラクターが認知されにくく十分な効果を得られない可能性があります。キャラクターのビジュアルや性格、設定はもちろん、既存のキャラクターを使用する場合は、登場する作品の内容まで理解したうえで選ぶと良いでしょう。キャラクターと企業のイメージがマッチすることで、消費者の中でも自然とイメージが結び付き受け入れやすくなるのです。
おわりに
様々な効果が期待できるキャラクターマーケティング。特に販売促進や集客を目的としたマーケティングに効果的です。
初めて実施を検討される企業様は、まず既存のキャラクターを活用してみるのはいかがでしょうか?
大手出版社やVTuber所属事務所と契約を行うディーエムソリューションズ(株)では、企業に合ったキャラクターのご案内が可能です。お気軽にお問合せください。お問合せはこちら≫
タレントプロモーションに関しては、下記記事をご覧ください。
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三輪姫乃
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