【例文/テンプレートあり】DMで効果を出す書き方をご紹介

2024.03.06 2023.01.24ダイレクトメール
Pocket


文章はDMの反応(レスポンス)に大きく影響する重要な要素。でも、いざ書きはじめても、「うまく書けない…」「こんな文章で良いのかな?」と悩んで、手が止まってしまうことはありませんか?そこで、あまり経験のない方でも、成功するDMの文章が書けるコツを紹介します。

挨拶状やお手紙風DMの長めの文章はもちろん、ハガキDMなどのちょっとした文章にも活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。

成功するDMの文章を書く7つのコツ

何のノウハウもないままDMの文章を書いても、なかなか成果は上がりません。毎日たくさんのDMや広告を目にするターゲットに、あなたのDMを読んでもらい、商品やサービスを欲しい!と思ってもらうためには、マーケティングやコピーライティングの経験と知識が必要です。

ここでは、私たちが長年の実績から導き出した基本的なコツを7つのポイントに絞って紹介します。

「一人」に向けて書く

あなたの商品・サービスを必要とする理想のお客様、たった一人に向けて書く。これがDMの文章でもっとも大切なことです。

通常、DMは何千、何万通と送るので、ついつい「全員に読んでほしい」と、「皆様」に対して文章を書いてしまいがちです。でも、それではメッセージがぼんやりとして、反対に誰も反応しなくなってしまいます。なぜなら、読み手は自分だけに向けられていると感じた情報に興味をもつからです。

「皆様」に向けて書かない

before お客様の皆様へ、会員各位
after △△を1年以上ご利用いただいているお客様へ
before 転居をお考え中の方へ
after 子育て世代で、転居をお考え中のパパ・ママへ

この理想的なお客様像のことを、マーケティングでは「ペルソナ」と呼びます。一人に向けた文章を書くコツは、このペルソナを一人の人物としてイメージできるほど詳しく設定し、目の前で話しかけるように書くことです。ペルソナに近い知人や友人の写真を机やパソコンに貼って書くのも良いでしょう。

ペルソナ設定の方法はこちらを参考にしてみてください。
≫マーケティングに欠かせないペルソナ設定の方法とサンプル5選

読み手が興味あることを書く

冒頭に「あなたが伝えたいこと」ではなく、「読み手(お客様)が興味あること」を書くと、グッと興味を引いて、続きを読んでもらえる確率が高まります。

では、読み手が興味あることとは何でしょうか?それは「読み手自身」。つまり、「これは自分のことだ」と思うような文章が必要なのです。ポイントは読み手(あなた)を主語にすることです。

読み手を主語にする

before 弊社は△△を販売している会社です
after (あなた様は)△△でお悩みではありませんか?
before このサービスのスゴイところは△△です
after 貴社の△△を解決するサービスのご案内です

 

商品・サービスの「メリット」を書く

商品の案内で多いのが、「○○成分を△△mg配合」「新素材××使用」など、特徴だけをアピールした文章です。

でも、そうした情報は専門的すぎて、あまり読み手には響きません。それよりも知りたいのは、その商品やサービスを使うことで、「自分にどんな良いこと(変化)が起こるのか」「自分にどんなメリットがあるのか」ということです。

たとえば、「ポケットに1000曲」入る音楽プレーヤーや、「どれだけ動いてもずり上がってこない」ショーツも、容量や素材などの特徴以上に、商品が生む変化(メリット)を伝えることで大ヒットした商品です。

自社の商品を案内する際も、その特徴がお客様にどういう変化やメリットを提供するのかをアピールするように心がけましょう。

商品・サービスのメリットをアピールした例

before 徹底したマン・ツー・マンでの営業研修です
after この営業研修で受講者の売上が平均25%上がりました
before 35年の信頼と実績のある老人ホームです
after ご自宅にいるときと同じ生活が送れる老人ホームです

 

いきなり売り込まない

いきなり商品やサービスからはじめるのは、出会った瞬間から「買って!買って!」と売り込んでくる営業マンのようなもの。読み手をウンザリさせてしまいます。「△△(商品・サービス名)のご紹介」といった見出しも同様です。

では、どのタイミングで案内すれば良いのでしょうか。参考になるのが、マーケティングで「AIDA(アイーダ)の法則」と呼ばれる、消費者の購買心理モデルです。DMや広告の文章構成にもよく活用されています。

「AIDA(アイーダ)の法則」
Attention(注目) Interest(興味) Desire(欲求) Action(行動)

この中で商品・サービスを紹介するのに有効なのが、Desire(欲求)の部分。つまり、「これは自分に必要な情報だ」と注意・興味を喚起した後で、はじめて読み手は商品の話を聞いてくれるということです。

あなたも上記のコツを参考に、充分読み手を引きつけた後で商品を案内するよう心がけてください。

 

親しみのある文章で書く

礼儀をわきまえることは大切ですが、「突然のお手紙失礼いたします」といった型通りの表現や、「拝啓 時下ますます…」のような定型文はできれば避けたいもの。他のDMと同じ売り込みかと思われてしまいますし、一般消費者宛ての場合、ビジネスライクに映って警戒されてしまいます。

季節の挨拶を入れるなら、たとえば「春とはいえ朝夕はまだまだ冷え込みますが、お変わりございませんか?」など、少しくだけた調子で、読み手を気遣う表現が良いでしょう。

もうひとつ大切なのが、読み手が普段親しみのある言葉を使うことです。「一人」に向けて書く、とも関わりますが、たとえばシニア年代の主婦層をターゲットにした食品のDMに、カタカナ言葉を並べてしまうと、「私には関係ない」と思われかねません。

読み手に親しみのある言葉を使う

before リピート率90%の梅干しです
after 10人中、9人の方が思わずもう一度買ってしまった梅干しです

 

シンプルに書く

DMは、パッと見て3秒以内に書いている内容がわからなければ読んでもらえない、と言われています。専門用語や難しい言葉、一度読んだだけでは理解できない文章は避けましょう。読みづらい文章は、以下の例を参考に書き直してみてください。

一文を短くする

before 先日ご案内したイチゴですが、人気のため完売してしまいましたが、農家の方の厚意で、今回特別に提供していただきましたので、お早めにお買い求めください
after 先日ご案内したイチゴは、人気のため完売してしまいました。しかし、農家の方の厚意で、今回特別に提供していただきました。お早めにお買い求めください

助詞「の」の連続は避ける

before 今年の注目のデザイン
after 今年注目のデザイン

同じ言葉の繰り返しは、他の言葉に言い換える

before 私が保育士の仕事をはじめた時代は、まだまだ保育所も受け入れに余裕のあった時代でした
after 私が保育士の仕事をはじめたは、まだまだ保育所も受け入れに余裕のあった時代でした

 

具体的に書く

よくDMや広告で「前代未聞の」「史上最高の」といった大袈裟な表現を見かけますが、これも逆効果です。たとえ事実だとしても、誇大広告っぽくて、信じてもらえないからです。

また、「たくさんの」「多数の」など、人によって解釈が異なる表現も説得力に欠けます。DMの文章に必要なのは具体性。かわりに、「87%」や「312人が」など、細かい数字を使うほうが、目にも止まりやすく効果的です。

ぼんやりした表現は避け、リアルな数字を使う

before △△大学合格者数多数
after 109人の生徒が△△大学合格

とはいえ、数字を使ったら何でもOKという訳でもありません。たとえば「ビタミンCを2000mg配合」よりも、「レモン100個分のビタミンC」のほうが印象に残りますよね?大切なのは、読み手がイメージしやすいように具体的に書くことです。

擬音語や擬態語を使った五感に訴えるような表現も、臨場感があって効果的です。

擬音語や擬態語を使って五感に訴える

店内ではステーキの焼けるジュージューという音が聞こえ
ぷりっぷりの美肌

例文・テンプレート

ここからは、目的別に例文をご紹介します!

新規顧客開拓DM

新規顧客へのアプローチにもDMが活用されるケースが多いです。
まずは知ってもらうことが重要となるため、情報は丁寧にわかりやすく記載すると良いでしょう。

≪例文≫
突然のお手紙失礼いたします。
先日は、弊社セミナーにご参加いただき誠にありがとうございました。
「DM発送の費用が年々高騰している」とのお悩みをいただきましたので
1通48.4円からご注文可能な【セルマーケ】をご紹介できればと思い、お手紙をお送りさせていただきました。
ご利用いただきますと、貴社の場合現状よりも大幅なコスト削減に繋がります。
詳しい資料を同封しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

 

既存顧客へのリピート促進DM

既に利用してくれている顧客からリピートを獲得するために、定期的に接点を持つことは重要です。
この場合にもDMの活用がオススメです。親しみやすく且つ特別感を与えられるような内容にすると良いでしょう。

≪例文≫
いつも弊社製品をご利用いただき、ありがとうございます。
ご愛顧いただいているお客様だけに、ひと足早くキャンペーンのご案内です!
下記QRコードより特設サイトをご確認ください。

 

休眠顧客掘り起こしDM

休眠顧客とは、過去に商品購入やサービス利用をしてくれていたが、一定期間を開けて、現在は購入・利用をしていない顧客のことをいいます。
顧客により理由は異なりますが、ニーズを掘り起こすことにより、再度購入・利用いただけるケースもあります。
放置するのは非常にもったいないので、DMでアプローチしてみましょう!

≪例文≫
ご無沙汰しております。
この度、以前ご愛飲いただいていたサプリに新成分が加わり、
今まで以上にパワーアップしましたことをお伝えしたく、お手紙を送らせていただきました。
お得なキャンペーンのご案内も同封しておりますので、ぜひご利用ください。

 

🔍あわせて読みたい!
≫休眠顧客を掘り起こす!効果的な手順と方法を解説

 

誕生日DM(バースデーDM)

作者:yganko/stock.adobe.com

バースデーDMとは、企業が顧客の誕生日をお祝いするために送る郵送DMのことです。
お祝いの言葉だけでなく、クーポンや特典も同封するとより効果が期待できます!

≪例文≫
お誕生日おめでとうございます!
〇〇様にとって幸せあふれた一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
ささやかではございますが、全店でご利用いただけるクーポンをプレゼントさせていただきます。
素敵なお誕生日をお過ごしくださいませ。

 

🔍あわせて読みたい!
≫効果的!顧客の誕生日に「バースデーDM」がおすすめなワケ

キャンペーンDM

顧客へイベントやセールを案内する際に送るキャンペーンDM。
周年記念など特別な日につなげて開催するケースも多いです。

≪例文≫
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
20××年4月1日をもちまして一周年を迎えることができました。
ひとえに皆様のご愛顧の賜物と深く感謝致します。
これを記念して、1週間限定のセールを開催させていただきますので
ぜひ足をお運びいただけますと幸いです。

 

リコールはがき

リコールはがきとは、顧客に定期健診やメンテナンスを通知するDMのことをいいます。
タイミング良く再来店の案内ができ、リピーター獲得にも繋がります!

≪例文≫
【定期健診のお知らせ】
いつもご利用いただきありがとうございます。
前回の検診から半年が経ちますが、その後調子はいかがでしょうか?
定期健診の時期が近付いてまいりましたので、お知らせいたします。
お電話か記載のQRコードにて、お早めにご予約いただけますようお願いいたします。
ご来院お待ちしております。

 

サンキューDM

サンキューDMとは、来店や商品購入などに対し感謝の気持ちを伝えるためのDMのことです。
顧客に良い印象を与えることができ、リピーター獲得にも繋がります!

≪例文≫
先日は、数ある美容室の中から当店をお選びいただき、誠にありがとうございました。
気にされていた髪のダメージはいかがでしょうか?
裏面には簡単なケア方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
では、次回のご来店を心よりお待ちしております。

 

アフターフォローDM

アフターフォローDMとは、商品購入後おうかがいを立てるために送るDMのことです。
リピーター獲得にも繋がりますので、一定の期間で複数回送ると良いでしょう。

≪例文≫
先日は〇〇をご購入いただき、誠にありがとうございました。
実際の使い心地はいかがでしょうか?
効果を実感いただけましたら、お得な定期購入のプランもご用意しておりますので、ぜひご検討ください。

 

【おまけ】時候の挨拶

時候の挨拶、結びの挨拶についてもご紹介します!

作者:goniva74/stock.adobe.com

春の挨拶文

時候の挨拶
・春の日差しが心地よい季節となりました。
・若葉のすがすがしい季節となりました

結びの挨拶
・三寒四温の時節ですが、更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
・まだまだ寒さが残りますので、体調をくずされませんようお過ごしください。

夏の挨拶文

時候の挨拶
・梅雨明けも近付くころ、夏を思わせるような陽気となってまいりました。
・残暑のお見舞いを申し上げます。

結びの挨拶
・梅雨空の続く毎日ですが、夏風邪などひかれませんようお気をつけください。
・暑い日が続きますが、どうぞお健やかにお過ごしください。

秋の挨拶文

時候の挨拶
・野山も秋色を帯びてまいりました。
・日足がめっきり短くなり、秋風の冷たさを感じる季節となりました。

結びの挨拶
・実りの秋、さらなるご繁栄をお祈り申し上げます。
・日増しに寒くなる折、健康にはくれぐれもご留意ください。

冬の挨拶文

時候の挨拶
・今年も残すところわずかになってまいりました。
・初雪の頃となりました。

結びの挨拶
・寒さがますます厳しい折、どうぞご自愛くださいませ。
・初春の候、皆様におかれましては、新たな一年のご健闘をお祈り申し上げます。

🔍あわせて読みたい!
≫【例文あり】冬に出すDMで効果的な挨拶文とは

季節問わず使える挨拶文

挨拶文
・時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

結びの挨拶
・末筆ながら、ますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
・時節柄、一層のご自愛のほどをお祈り申し上げます。

おわりに

以上、DMの文章の基本的な書き方のコツを紹介してきました。「これなら自分でも書けそうだ!」と感じていただけましたでしょうか?

とにかく大切なのは、理想のお客様一人に向けて、同じ目線、同じ気持ちに立って書くことです。なかなか大変なことですが、その気持ちは、きっと読み手(お客様)にも伝わるはずです。

DM発送ならセルマーケがおすすめです。
印刷から発送まで1通48.4円~と、業界最安級の価格で注文可能です。
価格の比較はコチラ

タグ : デザイン
Pocket

The following two tabs change content below.

教えて!DM先生 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引14,400社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。