郵便表記やゆうメール表記の違いと注意点とは?

2018.06.18DMの発送記事一覧
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DMを発送するには手段の一つに郵便があります。ここでは郵便表記や、ゆうメールの表記についてご紹介します。

発送部数が多いDMの場合、大量投函すると料金が割安になったり支払いの手間が省けたりする「料金別納」「料金後納」「ゆうメール」を利用します。

DMの発送数や配達日数によって郵便表記、ゆうメール表記に違いがあるのでルールをよく知って使い分けてください。

※掲載情報は2018年6月18日時点での情報です。最新情報については、各社の公式サイトをご確認ください。

郵便表記・ゆうメール表記とは?

郵便表記とは?

郵便を発送するためには料金が発生しますが、DMは大量に発送する場合が多いため、一通一通に切手を貼っていては大変な労力がかかってしまいます。

そんなときに役立つのが、はがきDMならはがきの宛名面に、封書なら封筒に「料金別納」や「料金後納」などの郵便表記を印刷すること。切手を貼る手間が省けるうえ、差出通数等の条件によって料金が3〜44%も割引になります。

料金別納と料金後納は、差出数と支払い方法に違いがあります。原則的に10通以上同時に差し出す場合は料金別納郵便、月間50通以上差し出す場合は料金後納郵便となります。また、料金別納は料金を一括して払い、料金後納は1カ月分をまとめて支払います。

ゆうメールとは?

「ゆうメール」は郵便物ではなく、日本郵便の「荷物」として取り扱われます。荷物なので、信書(請求書や納品書など)を発送することはできません。

ゆうメールにも料金別納と料金後納の2種類がありますが、郵便ではないので「料金別納郵便」など「郵便」の文字を記載することは禁止されています。また、料金別納などのマークの下に必ず「ゆうメール」と記載することが定められています。差出数にもよりますが、郵便物として発送するよりも料金は割安になるというメリットがあります。

ゆうメールを発送するときは個別に郵便局と契約するか、郵便局と契約している指定業者(運送業者)に依頼します。DM発送の場合は、指定業者を利用するケースが多いようです。指定業者を利用する際には以下のような条件があります。

  • 同時に100通以上発送すること。
  • 配達に通常の配達日数+3日程度の猶予を承諾すること。
  • 差出郵便局の指定する郵便区分が必要。

ゆうメールで差出可能なものとしては、はがきサイズ、B5やA4サイズの1枚もの、圧着タイプ、定形、定形外郵便(商品カタログ、会報誌、CD、DVDなど)、冊子類を筒状に梱包したものなどが挙げられます。

なお、次のものに限り、ゆうメールに同封できます。

  • 注文用の払込書用紙、返信に必要な事項を記載した用紙等(申込用紙、アンケート用紙、銀行口座振替払込書用紙など)。
  • 注文用または返信用の宛名を記載した封筒やはがき。
  • 注文を促すための商品見本であって、「見本」「試供品」「サンプル」の文字を記載したもの。
  • 注文または返信をうながすもの(割引券、記念品贈呈権、アンケート用紙等への記入用ボールペンなど)

指定業者を利用するゆうメールは大量にDM発送する際にとても便利ですが、B4サイズのものを発送できないこと、オプションの速達や書留などが利用できない場合があることがデメリットとなります。また、差出人が運送会社になるため宛先不明時の戻り先が運送会社となり、投函してから自社に戻ってくるまでに3週間〜1カ月程度の時間がかかってしまいます。

料金別納郵便マークについて

料金別納郵便のマークには3種類あるので、用途に応じて使い分けてください。

※料金は、はがきDM、広告郵便割+バーコード付郵便割使用の場合です。
※投函部数は割引適用内の最低必要部数です。投函部数によって割引率及び料金は異なります。
※区分割使用の場合も料金別納マークは同様ですが、割引率及び料金は異なります。

通常郵便

投函部数は1〜1,999部、配達日数は通常郵便と同じ、料金は1通あたり64円です。

広告郵便割引「特割」

投函部数は2,000部以上、配達日数は通常郵便より3日程度の余裕が必要、料金は1通あたり58.88円以下です。

広告郵便割引「特特割」

投函部数は50,000部以上、配達日数は通常郵便より7日程度の余裕が必要、料金は1通あたり46.72円以下です。

料金を割安にするためには広告郵便申請が必要

「特割」と「特特割」を利用するためには、事前に広告郵便申請を行う必要があります。

広告郵便申請とは、承認請求書に印刷物の見本を添えて取り扱い郵便局に提出し、承認を受けることをいいます。広告郵便物に該当するものとしては、セールの案内、通信販売、会員加入の案内などが挙げられます。

また、以下のものを添付することも可能です。

  • 注文用の払込書用紙、返信に必要な事項を記載した用紙など(申込書、アンケート用紙、銀行口座払込書用紙など)。
  • 注文用または返信用で、受取人の住所・氏名などを記載した封筒または通常はがき。
  • 注文を促すための商品見本であって、「見本」「試供品」「サンプル」の文字を記載したもの。
  • 商品の購入を促すもの(割引券、記念品贈呈券など)。
    ※広報誌、年賀状などのあいさつ状、求人広告などは広告郵便に該当しないのでご注意ください。

利用可能なサイズや注意点

  • 円形の表示の大きさは、直径2~3cmです。
  • 四角形の表示の大きさは、縦・横それぞれ2~3cmです。
  • 円形、四角形とも、横線の間隔は1~2mmまでです。
  • 差出事業所名は、郵便物・荷物を差し出す郵便局名を表示してください。
  • 郵便物・荷物の外部に差出人の氏名、住所を明瞭に記載した場合は、差出事業所名を省略できます。

配達日数の違いによる郵便マークの表示方法について

郵便マークは、マーク内に入っている線の本数によって3種類に分けられます。線の本数は割引率、配達日数の違いによって異なります。

1本線の場合は最大11%割引、2本線の場合は通常+3日程度の猶予(到着まで4〜6日くらい)で最大42%の割引、3本線の場合は通常+7日程度の猶予(到着まで8〜10日くらい)で最大44%の割引が受けられます。ただし、7日猶予は地域区分局等へ50,000部以上の差出がある場合のみ利用できます。

発送したいDMの数やキャンペーンの締め切りまでの期間などに合わせて選択してください。

表記について

郵便マーク

郵便マークは、縦長の郵便物の場合は左上に、横長の場合は右上に表示するという決まりがあります。決まりに従っていない場合は、郵便物としての認可がおりない場合もあるのでご注意ください。

郵便はがき

郵便はがきとしての料金が適用されるために、「郵便はがき」または「POST CARD」と表記する必要があります。圧着はがきなどの場合は紙面が大きい側に表記します。表記する場所は、はがきの上部か左側のみと定められています。

差出人・返還先

宛先不明などで配達できなかったDMの返却先となる差出人・返還先情報の記載も必要です。差出人・返還先情報は、会社名、郵便番号、住所が必須項目となります。

おわりに

郵便表記、ゆうメール表記についてご紹介しました。DMは大量に発送する場合が多いので、料金の割引制度を利用することでコストを抑えることができます。

郵便とゆうメールの使い分けで注意したいのが、ゆうメールは信書が送れないという点です。通信販売の場合、請求書や納品書などを送る機会が多いと思うので、間違えないようにしましょう。

料金別納郵便を利用する場合、料金が安くなる広告郵便は事前申請が必要なので、日数に余裕をもたせたスケジューリングをすることが必要です。発送したいDMの部数や内容などに合わせた発送方法を、賢く使い分けてください。

タグ : 発送
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教えて!DM先生 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引12,500社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。